前節のサレルニターナ戦において、出場停止となったルイス・アルベルトに代わって約2カ月ぶりとなるリーグ戦先発を果たした鎌田大地。今夏、セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチの後釜としてラツィオに加わった日本代表MFは大きな注目を集めたが、印象的な活躍を見せることができず、チームも最下位のチームに1-2と逆転負けを喫した。
日本時間3日に行われた第14節のカリアリ戦では、ルイス・アルベルトMFの復帰に伴い、鎌田は再びベンチスタートとなったが、8分にペドロのゴールで先制し、相手の一発退場により数的優位に立っていた56分、スペイン人MFがフィジカルトラブルにより交代を要求したため、元フランクフルトMFに思わぬアピールのチャンスが到来した。
83分にマティアス・ベシーノが投入されるまで左インサイドハーフでプレーし、その後は左ウィングを担った鎌田。終盤、途中出場の選手らとカウンター攻撃に絡むなどして見せ場も作ったが、ラツィオは1人少ない昇格組相手に、試合終了間際の窮地を守護神イヴァン・プロヴェデルの好セーブでしのぎ、辛くも1-0の勝利をつかんだ。
そんな中、イタリア紙『Corriere dello Sport』の日本代表MFに対する評価は低調なものとなっている。鎌田のパフォーマンスについて、アダム・マルシッチやタティ・カステジャーノスと並ぶチーム内最低評価の「5」と採点。「最初はIHで、次はトリデンテで。常に試合の隅にいた」と綴り、マウリツィオ・サッリ率いるチームの主役として活躍が見せられなかったとの見解を示した。なお、最高評価を得たプロヴェデルには「8」の高得点が与えられている。
『Gazzetta dello Sport』もまた、鎌田に対して「5」と厳しい評価を下した。「IHでもウィングでも、まるで陸にあがった魚だった」とコメント。両ポジションにおいて、ラツィオの戦術にフィットできていないとの見方を示している。
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ラツィオは4戦ぶり勝利も…
また同紙は、リーグ戦4試合ぶりに勝利を収めて9位へ浮上したラツィオ全体のパフォーマンスについても分析を行った。先制点を挙げたペドロや「奇跡」を起こして救世主となった守護神に賛辞を贈る一方、「1ゴールと退場者のおかげで前進した。ラツィオはスーパーGKに感謝するべきだ」などと綴った。
さらに「ラツィオはリーグ戦でも再び勝利をつかんだが、カリアリの方が好印象だった」と指摘。「ラツィオは輝きがなく、またしても先週のサレルノと似たように色あせた印象だった」と続けると、「サッリや彼の選手たちに関して、極めて貴重な勝利と3ポイント以外に救いようがほとんどなかった」と批評した。
最後にイタリア紙は「試合は(スタディオ)オリンピコの観客のブーイングで幕を閉じ、ラツィオは勝利を挙げたが、またしても期待外れだった。負けてもこれまで以上に生き生きとしていたカリアリには、アウェー観客席から拍手が送られた」と締めくくっている。
なお、ラツィオはミッドウィークの日本時間6日にコッパ・イタリアのラウンド16でジェノアと対戦する。
放送・配信予定
- ラツィオ vs ジェノア
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年12月6日(水)日本時間5:00
- 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・オリンピコ
ハイライト
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