【プレビュー】開幕連勝をかけて。大分トリニータ対東京ヴェルディの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

大分トリニータ 対 東京ヴェルディ の見どころ

1週間前の開幕戦で勝利を収めたチーム同士の対戦だ。レゾナックドーム大分で大分トリニータと東京ヴェルディが激突する。

ホームの大分は、開幕戦を劇的な形で勝利した。アウェイで徳島ヴォルティスと対戦したゲームは白熱の展開となる。お互いにポゼッション志向ながら、強風の影響もあり、前半は相手に主導権を握られる時間が続き、いくつかの決定機も許した。それでも耐えていると、後半早々に野村直輝のゴールで先制する。そのままゲームは終盤まで推移していく中、89分に一度は追いつかれるが、90＋3分にプロ2年目の宇津元伸弥が決勝ゴール。大きな勝点3を持ち帰った。

ホーム開幕戦となる今節で目指すは、もちろん連勝だ。目標であるJ1昇格を目指す上でスタートダッシュは絶対である。GKは20歳の西川幸之介が務め、3バックには新加入の安藤智哉が入るなど、昨季からメンバーが入れ替わっているポジションもあるが、下平隆宏監督の下で積み上げたサッカーはチーム全体に浸透している。

昨季のシーズン序盤は過密日程に苦しみ思うような結果を残せなかったが、今季はスケジュールにも余裕がある。今季のチームの躍動を楽しみにしているホームのファン・サポーターの前で白星をつかみ、波に乗りたい。

一方の東京Vはチーム状態が良さそうだ。ホームで戦った開幕戦ではツエーゲン金沢を圧倒。自慢のハイプレスで相手の自由を奪い、ボールもゲームも支配する時間を長くしていくと、68分に途中出場の加藤蓮がヘディングシュートを突き刺し、1-0で勝利した。この結果、昨季からの“連勝”を『7』に伸ばし、連続無失点も6試合となった。

何より、昨季途中に就任した城福浩監督が標榜するアグレッシブさがチームに染みついていることが大きな強みであり、齋藤功佑や宮原和也といった能力の高い新加入選手たちが早々にフィット。シーズン最初からバージョンアップしている姿が見られている。

若く勢いのあるチームなだけにここで連勝を飾れれば、一気に波に乗れる可能性も十分に考えられる。アウェイの地でも代名詞になりつつある攻守でのアグレッシブさを失わず、勝点3を奪いにかかる。

他会場のカード

2月25日（土）

13:00 ヴァンフォーレ甲府 vs 徳島ヴォルティス（J2）

黒星発進となった両チームの対戦だ。甲府は2試合続けてのホームゲーム。前節は途中出場で流れを変えたMF品田愛斗、武富孝介の起用に注目が集まる。徳島は終盤にFW西野太陽のJリーグ初得点で追いついたものの、直後に勝ち越しを許した。一方でCBを中心とした守備戦術には一定の手応えを得ており、白星で自信をさらに深めていきたい。

14:00 大宮アルディージャ vs ツエーゲン金沢（J2）

大宮は前節敗れたものの、チャレンジする姿勢を見せたことは収穫。攻撃面で課題が露見したなか、金沢から過去3シーズン連続で得点しているFW中野誠也に注目だ。対する金沢もシュート4本で無得点に終わり、黒星スタート。大きく崩れることのなかった守備面での手応えを携え、今季初白星を手土産に次節のホーム開幕戦へ帰還できるか。

14:00 ジェフユナイテッド千葉 vs モンテディオ山形（J2）

千葉は終盤に数的不利となりながらも、ルーキーFW小森飛絢の挙げた1点を守り切って勝利。過去4年で3分5敗と相性の悪い山形を迎えるホームゲームで、再び一体感を見せられるか。対する山形も充実の内容で6年ぶりとなる開幕戦勝利。MFイサカゼイン、MF小野雅史ら新加入選手が早速特長を出したことも収穫で、攻撃的な姿勢を継続して連勝を狙う。

14:00 藤枝MYFC vs V・ファーレン長崎（J2）

藤枝は昇格組同士の対決となったいわきFC戦で3-2の勝利。とりわけ3得点を奪った前半は須藤大輔監督が「思いどおりのサッカーができた」と振り返る素晴らしい内容だった。対する長崎は攻撃面に課題を残して黒星スタート。フアンマ・デルガド、エジガル・ジュニオの並ぶ前線に、良い形でボールを運ぶことができるかが鍵となりそうだ。

2月26日（日）

13:00 ファジアーノ岡山 vs 清水エスパルス（J2）

岡山は4シーズン連続で開幕戦に勝利。ともにゴールを挙げたFW坂本一彩、MF佐野航大がU-20日本代表で不在となるが、再びJ1からの降格組と対戦する今節は、スタートダッシュを切る上で大事な一戦となる。一方で、昇格の最有力候補と目される清水は前節スコアレスドロー。消化不良の船出となったが、ゼ・リカルド監督は修正を図ることができるか。

13:00 ロアッソ熊本 vs ブラウブリッツ秋田（J2）

熊本の開幕節は土壇場で追いつかれての勝点1。とはいえ MF平川怜を中心に“熊本らしさ”を随所に見せ、昨季の主力が多数流出した心配を吹き飛ばした。対する秋田もシーズン初戦はスコアレスドロー。こちらも守備のセンターラインが一新されたなか、高い強度で縦に速いスタイルを完遂した。陣容が変わっても継続性を示した両チームの楽しみな一戦だ。

13:05 ベガルタ仙台 vs 栃木SC（J2）

仙台の2023年初戦は0-0のドロー。相手の高さ、速さに体を張った守備陣の奮闘が光った一方、攻撃面ではより相手ゴール前に迫るシーンを増やしたいところだ。セットプレーから追いつき勝点1を獲得した栃木も、ファイナルサードでの迫力を欠いた。MF髙萩洋次郎のラストパスに前線の選手が呼応する回数を増やし、過去全敗の仙台戦で初勝利となるか。

13:10 大分トリニータ vs 東京ヴェルディ（J2）

大分は後半ATにFW宇津元伸弥のJリーグ初得点が生まれ、劇的な勝利。デルラン、安藤智哉の加入した最終ラインも安定し、J1復帰へ向けて絶好のスタートを切った。対する東京Vも開幕節を制し、昨季終盤戦から続く連続無失点勝利は6試合に。値千金の決勝点をマークしたDF加藤蓮は昨季の大分戦で2戦2発と相性が良く、連勝を狙うチームのキーマンとなる。

13:15 レノファ山口FC vs ジュビロ磐田（J2）

前節の山口は新加入のMF矢島慎也が“恩返し弾”をマークして勝利。磐田は敗れたものの、17歳のFW後藤啓介が短い時間で初得点を含む2ゴールを挙げて大きなインパクトを残した。また両チームにはMF山瀬功治（山口）とMF遠藤保仁（磐田）のレジェンドが在籍。2021年に遠藤が記録した「24シーズン連続ゴール」へ今季挑戦する山瀬には今後も注目が集まりそうだ。

14:00 FC町田ゼルビア vs ザスパクサツ群馬（J2）

ベガルタ仙台とスコアレスで引き分けた町田だが、黒田剛監督の標榜するスタイルを体現。献身的なプレスを前線から行い、MF平河悠、FWエリキの両翼の速さも脅威となった。対する群馬も0-0で勝点1を獲得したものの、押し込まれる展開が続いたことは不安材料。ボールを動かしながら相手のプレッシャーを外していくことが求められる。

15:00 水戸ホーリーホック vs いわきFC（J2）

水戸は優勝候補の清水エスパルスを相手に、ポジティブな勝点1を獲得。度重なる好セーブを見せたGK山口瑠伊の存在は、いわきとの初対戦を迎える今節も心強い限りだ。前半の3失点が響いて敗れたいわきは、J2初勝利を目指す一戦。パワーと走力に裏打ちされた攻撃的なスタイルが強度の高い水戸にどれだけ通用するのか、真価が試される。

J2リーグ第2節 対戦カード

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