パリ・サンジェルマン（PSG）のフランス代表FWキリアン・エンバペはまだ万全の状態ではないようだ。
エンバペの関係者の発言をフランス『レキップ』が伝えており、同選手はシーズン開幕から間もなく2カ月が経過しようとするものの、依然としてフィジカルコンディションがベストの状態には達していない模様。ファーストチームのメンバーとともにプレシーズンを送れなかったことが原因であると伝えられている。
今夏の移籍市場でエンバペは去就に揺れた。昨年5月に結んだ現行契約が残り1年を切る中、同選手は来夏以降の契約延長を拒否することをPSGに通達。これを受け、クラブは強硬な姿勢を見せ、同選手を売却リストに加え、さらにファーストチームのメンバーから外した。
PSGの決定により、エンバペは日本と韓国で行われたプレシーズンツアーのメンバーから外れ、さらにファーストチームが帰国してからも、しばらくルイス・エンリケ監督の構想外のグループでのトレーニングを強いられた。同選手はリーグアン開幕節も欠場したが、契約延長にサインする方向に傾いたことから翌節からメンバーに入って、1週間遅れで今シーズン最初の試合をプレーしていた。
エンバペはここまで公式戦7試合でプレーしてすでに8ゴールを記録。しかし、現地時間24日のマルセイユ戦では脚を痛めて途中交代しており、先週末の試合開始の段階で最下位だったクレルモン相手に90分間をプレーしたが得点を奪えず、チームもスコアレスドローで終わっていた。
絶対エースのエンバペが万全の状態に達していないPSGは、今シーズン開幕から勝ち点を落としており、リーグアン7試合を終えて3勝3分け1敗の5位とスタートダッシュに失敗。7試合で勝ち点12は2011年から始まったカタール政権下でのシーズンワーストスタートになった。
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