バーミンガム・シティの日本人MF三好康児は、新天地の様子やウェイン・ルーニー監督について語った。
今シーズンからバーミンガムでプレーする三好は、国際サッカー連盟（FIFA）の公式ウェブサイトで「8月からシーズンが開幕して3ヶ月が経ちましたが、順応という部分では難しさを感じてやっています。特に最近は監督が交代したこともあり、戦術や新しい監督の考え方に順応するというところで、試行錯誤を繰り返している段階です」と話し、自身の状況や世界最高のリーグの1つであるプレミアリーグの下位リーグに当たるチャンピオンシップについて続けた。
「手応えを掴んでいるところもありますし、まだまだ改善しないといけないところもあります。去年10月に大きなケガをして、シーズンのほとんどをリハビリに費やしたので、シーズン序盤はケガの回復具合や自分の体と相談しながら順応する難しさを感じました。徐々にコンディションも上がり、今はチームのためにコミットできる状態にまで仕上がっているので、今後はもっと結果を出していかないといけないと思っていますし、自分がチームを引っ張らなきゃいけないという責任感も感じています」
「以前からチャンピオンシップがフィジカルやプレーの強度が高いことは知っていました。そこは実際にプレーして想像通りという感じでした。良いポジションを取れなかったり、少しでもプレーの判断が遅くなってしまうとボールを奪われたりしてしまうので、これまで以上に頭を使ってプレーすることを意識しています」
「チャンピオンシップは実力が拮抗していて、どの試合もどこが勝つか予想が難しいです。その部分を楽しめてプレーできていますし、今はこのリーグでプレーする最初の年なので、毎試合しっかり相手チームを分析しながら日々トレーニングに励んでいます。イングランドはサッカー熱が高いと感じていますし、特にバーミンガム・シティのファンは非常に情熱的だと思います。なかなかまだ結果を出しきれていないですけど、チームと個人で毎試合手応えを感じられていますし、自信が芽生えてきたと思います」
三好は現役時代にマンチェスター・ユナイテッドやイングランド代表で大活躍したルーニー監督についても言及。
「誰もが知っているレジェンドですから、チーム全員が彼へのリスペクトを持っています。監督自身もオープンで選手との対話を望んでいるので、気兼ねなく話せるところはあります。それでも、まだ就任して一カ月なので、深いコミュニケーションを取れていません。監督には自分の特徴を伝えていかないといけないですし、彼がどのようなサッカーをしたいのかこれから理解する必要があります」
また、2年以上にわたって日本代表から遠ざかる三好は、代表チームやワールドカップについても語り、その中で2026年ワールドカップ出場を胸にプレーしていることを明かした。
「今の日本代表の競争は熾烈ですけど、自分がそこに割って入って日本を背負ってプレーしたい気持ちを持っています。1年間ケガをしていたので、今選ばれている選手たちよりももっと頑張らなきゃいけない立場にいます。ただ、やれる自信はありますし、他の選手に負けていないとは思っていますけど、客観的に見て周りを納得させられるだけの絶対的な結果を出していかないといけないです」
「サッカーをやっている中での一番の目標はワールドカップの舞台でプレーすることです。前回大会はメンバーに入れずその舞台を経験できませんでした。今の日本代表は次の大会で優勝を目指して戦うという目標を掲げていると思うので、僕自身もその大きな目標に貢献できればいいと思います。まだ3年後で時間はありますし、今は毎日の積み重ねを大事にして目の前のことに集中していけば、その先にきっと道が拓けるはずです」
今シーズンからバーミンガムでプレーする三好は、ここまでチームがプレーした公式戦19試合すべてに出場して3ゴール2アシストを記録している。
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