“歴代最強”と謳われる森保一監督率いる日本代表は、14日にAFCアジアカップカタール2023のグループDでベトナムとの初戦を迎えるが、約1年前にFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022が開催された地で開幕を迎えるアジアの大会は、ヨーロッパでも話題となっている。
イタリア紙『Il Fatto Quotidiano』は11日、「戦争とオイルマネーの強大な権力の最前線で…アジア杯カタールのパラドックス」の見出しで注目。戦禍にあるパレスチナのほか、潤沢な資金で欧州の移籍市場を席巻する中東のチームが参加する今大会について、「沸騰中の大陸を映し出す鏡だ」などと紹介した。
また、特にイタリアでは、元イタリア代表指揮官の「ロベルト・マンチーニのサウジアラビア」や「セリエAで古い顔なじみ」のユルゲン・クリンスマン率いる韓国代表やエクトル・クーペルのシリア、スレチコ・カタネッツのウズベキスタンへ「スポットライトが当てられている」と伝えている。
さらにクロアチアやセルビア、モンテネグロなど旧ユーゴスラビアの地域出身の指揮官が多いことにも触れた一方、「自国出身の監督が指揮を執るのは、モリヤスの日本と(グラハム)アーノルドのオーストラリア、(アミール)ガレノイーのイランだけだ」と綴り、森保監督らに注目した。
(C)三浦彩乃
アジアを巡っては「戦争、死、独裁政権、反啓蒙主義、人権侵害」などネガティブな要素も尽きないことに言及しつつ、「アジアは、アフリカよりも豊かなサッカーを表現している」と指摘。ただ「技術面では劣る」とも分析した。
さらに「目標は優勝だ。サウジアラビアのフットボールの成長のために取り組んでいきたい」と意気込むサウジアラビア代表監督マンチーニの言葉を紹介する一方、「日本、イラン、韓国、そしてオーストラリアが最強チームだ」と強調。EURO2020を制した元イタリア代表監督の前には、日本代表などアジア最高峰のチームが立ちはだかるとの見通しを示した。
続いて開催国のカタールについては、「前回大会の王者は、2022年W杯の失態を経て、再びスペイン人監督の指揮下にある」と紹介。また「中国やインドは、合わせて約28億人の人口を抱える経済大国だが、相変わらず“零年”にある」と綴り、サッカーに関して発展途上であることを伝えた。
放送・配信予定
- 日本 vs ベトナム : グループD 第1節
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年1月14日(日)日本時間20:30
- ゲスト:小野伸二 解説:槙野智章 現地リポート:佐藤寿人 実況:下田恒幸 スタジオ解説:李忠成 スタジオ MC:野村明弘
- 会場:アル・トゥマーマ・スタジアム
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