生まれ変わったラツィオ
MF鎌田大地が所属するラツィオは、14日に行われたセリエA第20節のレッチェ戦に勝利し、4位フィオレンティーナと1ポイント差の5位に浮上した。シーズン序盤は成績が低迷し、一時は10位まで後退していたラツィオ。だが、直近のリーグ戦で4連勝を飾り、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権争いに名乗りを上げた。
『ダゾーン・イタリア』の番組「Sunday Night Square」では、司会者のマルコ・カッターネオ氏が「少し前に、ラツィオがUCL争いに絡んでくると予想していたのは、(アンドレア)バルザーリだったろうか」と切り出すと、不在のユヴェントスOBに代わり、解説陣を務めた元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏が見解を示した。
「インテル戦での敗戦が分岐点になったのだろう。あの試合のラツィオからは、今後、“以前のラツィオに戻れる”という感触が伝わってきた。これでコッパ・イタリアの勝利を含めれば5連勝になる。チームは生まれ変わった。UCL出場権争いは、本当にファンタスティックだ」
「ラツィオに関して言えば、以前からパフォーマンスに手ごたえはあった。だが、獲得したポイント数が少なく、パフォーマンスに見合わなかったところもある。しかし現在、ラツィオは継続性を見出すことができた」
スクデット争いの違和感
スクデット争いで首位を走るインテルは、11位モンツァと対戦。ハカン・チャルハノールとラウタロ・マルティネスのドッピエッタ(1試合2得点)などにより、5-1と大勝した。ストラマッチョーニ氏が古巣を分析した。
「昨日のインテルは、ものすごいインパクトだった。試合の勢いもあってか、インテルが常にボールを追いかけ、ピッチをカバーしているような印象を受けた。このところ物足りなく感じられていたパフォーマンスが、この勝利を通じて戻ってきたような感触がある」
モンツァ戦のパフォーマンスを見る限り、今シーズンのセリエAにおいて“別格”の雰囲気を醸し出しているインテル。しかしセリエA前半戦終了時点で、2位ユヴェントスとわずか2ポイント差でスクデット争いを繰り広げていて、カッターネオ氏は違和感を指摘する。するとミランOBのマルコ・ボリエッロが自身の考えを語った。
「モンツァ戦は、フィジカルおよびテクニックの両面が活かされていて、選手たちは素晴らしかった。全て、いとも簡単にプレーしているように見えた。私は、インテルが今シーズンのセリエAで最強のチームだと考える。したがって、そんなインテルの背後に食らいつき、リーグ戦を盛り上げているユーヴェの功績をたたえるべきだろう」
今季のセリエAの最強FW2人は?
インテルのエースで主将のFWラウタロ・マルティネスは、18ゴールをマークして得点王争いで首位を独走する。シーズン終了までに、ゴンサロ・イグアインやチーロ・インモービレが過去に残したセリエA最多得点記録36ゴールに到達する予感さえも漂わせている。ボリエッロ氏は意見を求められると、インテルFWについて自身の見解を示した。
「ラウタロは、フオリクラッセ(規格外の選手)となるために、ほんの少し足りないだけだ。しかし彼は、ものすごい選手だ。何が足りないのかはわからないが、イタリアで2本の指に入ることは間違いない」
さらにミランOBは、今シーズンのセリエAにおいて、ラウタロに続く2番手に当たる最強FWとして、ボローニャのジョシュア・ザークツィーを挙げた。
「もちろん、イタリアの1位はラウタロだが、2本の指のもう1人はボローニャのザークツィーだ。(ヴィクター)オシムヘンは今シーズン、パフォーマンスを少し落としているからね。一方のザークツィーはゴールを挙げているし、技術的にも高く評価するべき選手だ。チームメートとの連携もできるし、タンスのようなフィジカルを持っている。間違いなくこれから注目される選手だ」
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