シーズン序盤に大きく出遅れたものの、昨年末のインテル戦での敗戦を最後に、無敗で好成績を収めるラツィオ。マウリツィオ・サッリ指揮下のチームは14日、セリエA第20節でレッチェをホームに迎えると、タティ・カステジャーノスの代役として偽9番を務めたフェリピ・アンデルソンのゴールにより、1-0と勝利した。
ラツィオは、2021年夏から指揮官を務めるサッリの元で初めてとなる公式戦5連勝。UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場圏内の4位フィオレンティーナまで1ポイント差に迫り、5位へと浮上した。
チームが歓喜に沸く一方で、マティアス・ベシーノとのポジション争いで序列を落としたMF鎌田大地は、左インサイドハーフで不動の10番ルイス・アルベルトが復帰したこともあり、ミッドウィークに行われたコッパ・イタリア準々決勝ローマ戦に続いて2戦連続で出番が訪れなかった。
勝利の喜びより不満を語ったサッリ
そんな中、サッリが試合終了後、『ダゾーン』のインタビューに応じると、試合を振り返りつつ、スタディオ・オリンピコのピッチに苦言を呈した。
「体力やメンタル面などで、ダービーの影響によるリスクがあったうえ、ラツィオが常に苦しんできた相手とあり、さまざまな理由から極めて難しい試合だった。加えてピッチの状態は、表現できないようなものだった。カルチョができるようなピッチではない。プレーすることは不可能だ。ここへやって来る全てのチームがピッチの状態を1~5の評価で“0”と評価している」
ラツィオ指揮官は、不満を続けた。昨シーズンのリーグ戦2位のラツィオは、日本時間20日のインテルとのスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝のために、サウジアラビアへと向かわなければならない。
「セリエAはお金を必要としていて、あまり適切とは言えない形で収入を得ようとしている。世界で最も注目を集めるFAカップの決勝だって、長年にわたって同じスタジアムで開催されているというのにね。それが全てだ」
さらにサッリは、ラツィオ通算300試合出場の節目で決勝点を挙げたフェリピ・アンデルソンに言及した。ブラジル人FWは、鎌田と同様に今シーズン終了後に契約期限を迎えるため、かねてより、今後の去就に注目が集まっている。
「もしフェリピが残留を希望しているのなら残って欲しいが、移籍したいのなら移籍するべきだ。残りたくない選手をチームに留める意味はない。しかしこれが100%事実であるというわけでもない。シーズン終了まで数カ月ある。もし契約切れとなることを望んでいるのなら、そのままプレーすれば良い。特に問題はないように思う」
鎌田の出番はなし…レッチェ戦のライバルたちの評価は?
鎌田は公式戦2試合連続でベンチとなったが、イタリアメディアは、レッチェ戦に出場したIHのライバルたちのプレーをどのように評価したのだろうか。
イタリアメディア『Mediaset』は、フィジカルトラブルから復帰し、左IHで先発した不動の10番ルイス・アルベルトにフェリピ・アンデルソンに並ぶチーム内最高評価の「7」を与えている。「スペイン人は万全の状態ではないが、常に決定的だ。フェリピへのアシストは見事だった」などと賛辞を贈った。また、65分に背番号10番と代わって出場したベシーノと、右IHで先発出場したマテオ・ゲンドゥージには及第点の「6」の評価を下した。
『Eurosport』イタリア版も、ルイス・アルベルトのパフォーマンスを「7.5」と高く採点。「いつも通り堂々たるパフォーマンスだ。ラツィオが脅威となった時は、ほぼ彼のプレーによるものと言える」と絶賛した。ゲンドゥージには「6.5」をつけ、「いつものように中盤の防波堤となるクオリティのあるパフォーマンスだった」と称えた。またベシーノには合格ラインの「6」の評価を下し、「余分なファウルはあったが、戦術眼は良かった」と綴った。
ハイライト
放送・配信予定
- インテル vs ラツィオ : スーペルコッパ準決勝
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年1月20日(土)日本時間4:00
- 日本語実況あり
- 会場:キングサウード大学スタジアム
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