今年は、昨シーズンのセリエAとコッパ・イタリアで1~2位の4チームが参加するファイナル4方式を採用し、サウジアラビアで開催されているスーペルコッパ・イタリアーナ。セリエA準優勝のMF鎌田大地が所属するラツィオは日本時間20日、イタリア杯覇者のインテルと準決勝で対戦した。
マウリツィオ・サッリ率いるチームは、公式戦5連勝と好調を維持する中でリヤドでのビッグマッチに臨んだが、序盤にマルクス・テュラムの先制点を奪われて劣勢に回ると、後半、さらに失点を重ねて0-3と大敗した。なお、ベンチスタートとなった鎌田の出番は訪れなかった。
試合終了後、イタリアメディア『Mediaset』のインタビューに応じたラツィオ指揮官は、今シーズンのセリエAで最強クラスの戦力を誇るシモーネ・インザーギのチームの実力を認める一方で、自陣のパフォーマンスに苦言を呈した。
「最初から降伏しているかのようだった。我々と相手の間に力の差はあり、相手の功績を過小評価するべきではない。だが、2チームの間の違いは、今夜、目にしたものとは異なるはずだ。今日は我々の落ち度もかなりあった」
「ピッチでは、全てにおいて遅かった印象がある。選手たちは、序盤からこわがってプレーしているようだった。攻撃面では恐れを抱き、守備面では緩かった。このチームは常に、好調期間の後、こうしたブラックアウトに苦しんできていて波がある」
「私はこの負け方にうんざりしている。インテルは強力なチームであり、その中盤はヨーロッパ最強レベルだ。しかしインテルの功績を認める一方で、自分たちの落ち度も認めなければならない。(クラウディオ)ロティート会長は怒っていないが、私と同様にがっかりしていた。多くの視聴者の前で、みっともない姿をさらしてしまった。インテルに負けることはあっても、こんな形はダメだ」
ナポリが待つスーペルコッパ決勝へ勝ち上がることはできなかったラツィオ。だが、日本時間29日に行われるセリエA第22節において、ヴァルテル・マッザーリのチームをスタディオ・オリンピコに迎え、ビッグマッチに挑む。サッリは前を向いた。
「どのようなネガティブな経験であっても、教訓を得ることができる。我々は、個の力の点でインテルに劣る。しかしこうしたチームと競っていくことを望むなら、“決意”の面で、他のチームよりも優れた何かを持っていなければならない。今夜、大きな教訓を得た」
(C)Getty images
鎌田のライバルたちの評価は?
7日のウディネーゼ戦前半のプレーを最後に、ベンチを温める日々が続く鎌田。元フランクフルトMFは、インテル戦において公式戦3試合連続で出番なしとなったが、ラツィオの中盤で鎌田とポジションを競うライバルたちは、どのような評価を受けたのだろうか。
『Mediaset』は、インサイドハーフで出場したマテオ・ゲンドゥージやマティアス・ベシーノ、ルイス・アルベルトらに対し、軒並み「5」から「5.5」の採点をつけ、不合格の評価を下した。まず、右IHで先発したゲンドゥージについては「ラツィオが前半、インテルに完全に翻弄されたのは、中盤の選手たちのせいでもある。率先したプレーはなく、飛び出しもなかった」と酷評した。
また、左IHで先発したウルグアイ代表MFには「フィジカル面を強化するためにルイス・アルベルトよりも好まれたが、ウルグアイ人MFはひとつもはまらなかった」と辛口評価を綴った。さらにチーム内で不動の地位を築いてきた背番号10番についても言及。「イル・マーゴ(魔術師)さえ、明かりをともすことができないのなら、ラツィオは深刻な苦境にある」と述べ、今後を案じた。
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