サウジアラビアで行われたスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝において、インテルに0-3と完敗したラツィオ。イタリアメディアからは、出場した中盤の選手に対して厳しい評価が下された。そんな逆風の中、マウリツィオ・サッリのチームはセリエA第22節のナポリとのビッグマッチに臨んだ。
昨年9月のスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナでの対戦では、先発した鎌田大地がセリエA初ゴールとなる決勝点を挙げて2-1の勝利へ導いたが、スタディオ・オリンピコの一戦ではスタメンに名を連ねることなく、公式戦4試合連続でチームの戦いをベンチから見守った。
今シーズンの序盤戦で成績が振るわず、低迷が続いたラツィオ。その中で敵地での勝利を収めたナポリ戦は、サッリのチームにとってセリエA前半戦における“最も美しい試合”だった。しかしラツィオ指揮官は、日本時間29日の再戦において、前半戦の采配を参考にすることなく、主にインテルとのスーペルコッパ準決勝に出場したメンバーを起用した形となった。
『ダゾーン・イタリア』の中継を担当した解説陣のアンドレア・ストラマッチョーニ氏が、サッリの選択の背景を解説した。元インテル指揮官は、監督がルディ・ガルシアからヴァルテル・マッザーリへと交代し、システムも変更した現在のナポリが相手では、前回の対戦は参考にならないと考えた可能性を指摘した。
「前回の対戦の采配からヒントを見つけようとしたとは思わない。あれから、あまりにも多くの事情が変わった。ナポリは指揮官を変え、ピッチのスペースの使い方も変わった。以前のナポリは、極めて広いスペースを相手に許していた」
「だが現在のナポリは慎重で、相手に与えるスペースが少なくなった。冬だからコートを着て帽子をかぶり、よりしっかりとカバーされていると言ったところか。したがって、このナポリが相手となると、ラツィオがマラドーナで作り出した決定機を作り出すのは、より難しいと言えるだろう」
(C)Getty images
鎌田のライバルたちの評価は?
ラツィオは、ヴィクター・オシムヘンやフヴィチャ・クヴァラツヘリアら主力の大半を欠くナポリに対し、チャンスをいくつか作り出したものの、スコアレスドローに終わったが、鎌田とIHのポジションを競うライバルたちの現地での評価はどうだったのだろうか。
イタリアメディア『Mediaset』は、左IHで先発した背番号10番のルイス・アルベルトにチーム内最低点の「5.5」の評価を下した。「チームメートたちからボールがあまり入らず、継続的に輝けなかった。クオリティを活かしたスピードある舵取りができなかった」などと綴った。
右IHで先発したマテオ・ゲンドゥージも、不動のスペイン人MFと同様に及第点に満たない「5.5」、右IHで途中出場したマティアス・ベシーノには、及第点の「6」が与えられた。『Sky Sport』は、ルイス・アルベルトとベシーノのパフォーマンスに同様の採点をした一方、ゲンドゥージについては「6.5」と高く評価した。
放送・配信予定
- ラツィオ vs ナポリ
- フルマッチ配信:2024年1月30日(火)日本時間4:00~
- 会場:スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ
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