【プレビュー】初優勝か、連覇か。激闘を勝ち進んできたヨルダンとカタールがアジアの頂点を目指して激突 ｜ AFCアジアカップカタール2023

ついにファイナルだ。ヨルダンの初優勝か、カタールの連覇か。アジアの頂点を目指した最後の戦いが幕を開ける。

初の決勝進出となったヨルダンは、ここまで激闘を繰り広げてきたチームだ。グループステージでは初戦のマレーシア戦で快勝するも、韓国との一戦はドロー決着。最終戦となったバーレーン戦では0-1で敗れ、3位での決勝トーナメント進出となった。ただ、ラウンド16でイラクとの撃ち合いを後半アディショナルタイムの大逆転劇で勝利。続く準々決勝ではタジキスタンを相手に1-0で勝利し、準決勝へと駒を進めた。

迎えた準決勝は再び韓国との対戦に。この一戦では相手に大きくポゼッション率で上回られるが、粘り強い戦いを遂行。相手のミスを見逃さずにヤザン・アル・ナイマトが先制点を奪うと、後半途中にはカウンターからムーサ・アル=ターマリが追加点を奪取することに成功した。守っては最後まで韓国に得点を許さず。2-0で勝利し、決勝へと駒を進めた。

決勝では出場停止だった選手も帰ってきてベストな布陣を組める可能性が高い。カタールより1日休みが多かったことも有利に働き、相手よりコンディション的に良い状態で試合に臨めるはずだ。注目は切れ味鋭いドリブルで韓国守備陣を翻弄したアル＝ターマリ。フランスリーグで活躍する男は、カタールの守備も切り裂くことで母国に初優勝を送り届けることができるか注目だ。

一方、前回大会の優勝国で今回の開催国であるカタールは、レバノン、中国、タジキスタンと同組となったグループステージを3連勝で突破。ラウンド16ではパレスチナに苦戦を強いられたが、逆転で2-1の勝利を飾ると、準々決勝のウズベキスタン戦ではPKまでもつれる死闘となったが何とか勝利を手にした。

準決勝は日本を破ったイランと対戦。この試合は立ち上がりから互いにフィジカル、パワー、メンタルを前面に押し出した殴り合いのような展開に。カタールとしては先制点を奪われる苦しいゲームになったものの、エースのアクラム・アフィフがそのタレント性を発揮。同点弾をアシストすると、自ら強烈なミドルシュートから逆転弾を奪取。最後は自身が起点となった攻撃から前回大会得点王のアルモエズ・アリが決勝点を奪い、3-2で激闘を制した。

前述したようにコンディション面ではヨルダンに対して不利な状況であることは確か。その状況においてどれだけパワーを発揮できるかは、スタジアムに集まるサポーターの力も大きく影響してくるだろう。タレントの数で見れば、カタールに部があるだけに個の力で相手を上回っていきたい。注目はやはりアフィフ。最後までチームを牽引し、連覇の立役者となるか。得点王になるかも見どころになりそうだ。

激闘続きのアジアカップ。決勝戦ではどんな試合が見られるのか。注目の試合は日本時間2月11日0:00キックオフ予定だ。

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