前節ではMF鎌田大地が所属するラツィオと対戦し、敵地スタディオ・オリンピコで逆転勝利を収めたボローニャ。日本時間24日の第26節で降格圏のヴェローナをホームに迎えると、主審がレモ・フロイラーとの接触により途中交代するアクシデントも発生する中で2-0と制し、5連勝を飾った。
ライバルよりも一足早く試合を終えたボローニャは、合計48ポイントを獲得して暫定で単独4位へと浮上。夢のUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場へ前進した。試合終了後、指揮官のチアゴ・モッタが『ダゾーン』のインタビューで語った。
「アグレッシブで難しく、複雑な相手との試合だったが、スタメンの11人も途中出場したメンバーも、みんなが戦士のように戦ってくれた。(ウカシュ)スコルプスキも素晴らしいセーブを見せてくれて、最高の夜だった。選手たちには拍手を送りたい」
セリエAで躍進を続けるボローニャにおいて、2022年9月から指揮を執るモッタは、サポーターから契約延長を求める声も上がるほど支持率が高い。ボローニャ指揮官は、感謝の意を示す一方で、選手たちが主役であるとして謙遜した。
「いつでも体験できるものではなく、素晴らしいことだ。私はこれほどの愛情を受け、感謝しかない。だが私は、与えられるのではなく、与えるためにここにいるんだ。私は与えられ過ぎている。ファンがこうして寄り添い、愛情を与えてくれているが、自分がふさわしくないのではないかと思うこともある」
「ファンには心から感謝しているが、私ではなく、選手たちがスポットライトを浴びるべきなんだ。彼らが主役だ。カルチョとは2つの要素から成り立っている。1つ目はファンであり、彼らがいなければプレーできない」
「それから2つ目は選手たちなんだ。選手たちがスポットライトを浴びるにふさわしい。私もスタッフも、この選手たちがいなければ何者でもない。全てのクラブがファンと選手という主役たちや、今日のような試合のパフォーマンスで成り立っていると考えている。こうしたファンと選手たちの間の化学反応を見られることに満足しているよ」
モッタは、『ダゾーン』のリポーターから自身を応援する横断幕についてコメントを求められると、改めて心境を語った。
「クルヴァの私の横断幕? クルヴァは選手のためであるべきだ。こうしたことが起きると、私自身、選手たちとの関係が難しく感じてしまうし、居心地が悪い。現在があるのは、ファンとピッチで全力を尽くしてくれる選手たちがいるおかげであり、私は最善を尽くして恩返しをしなければならない」
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