ジョゼ・モウリーニョの後任としてダニエレ・デ・ロッシが指揮官に就任したローマは、今節でモンツァを4-1と下し、直近のリーグ戦7試合で6勝1敗と好成績を収めている。
デ・ロッシは、ローマを復活させるために何を変えたのだろうか。かつてローマで下部組織を務めた経験を持つストラマッチョーニ氏が『ダゾーン・イタリア』の「Sunday Night Square」の番組内で分析。2つの観点から元イタリア代表MFの手腕を称えた。
「デ・ロッシが成し遂げた仕事は大まかに2つに分けられる。1つ目は、心理面。リーダーとしてロッカールーム内に自信や安心を取り戻させた。多くの選手にとって元同僚であり、ロベルト・マンチーニのスタッフとして一緒にEURO2020で優勝した仲間でもある」
「彼はダニエレ・デ・ロッシとしてチームに向き合った。お高くとまったリーダーではなく、一緒に反撃を目指していく仲間の一員であり、ポジティブなリーダーだ。そこが彼の功績と言えるだろう」
さらにローマ出身のイタリア人解説者は、2点目に技術面を挙げつつ、デ・ロッシが主将のロレンツォ・ペッレグリーニを再生させ、パウロ・ディバラに“偽右ウィング”という新たな役割を与えたことを評価した。
「2つ目は、誰の目にも明らかだが、技術および戦術的なものだ。現在のローマは、異なるアイディアや考えをもってカルチョをプレーしている。前任者と比較して良いのか悪いのかはともかく、同じ選手を使いつつ、改革を断行した」
「これは簡単なことではない。ローマは3シーズンにわたって3バックでプレーし、最終ラインからビルドアップして異なる戦い方をしていた。それでも選手たちは落ち着きを取り戻してプレーしている。デ・ロッシは大きな賭けに勝利したように思う。最も重要なのはペッレグリーニが復活したことだろう」
「またディバラの“偽右ウィング”という賭けにも勝利した。彼はサイドからプレーを始めるが、そこがプレーするポジションではない。彼はセカンドトップなんだ。それからチーム内にハーモニーも生まれていて、ローマには期待できる良い雰囲気がある」
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