新指揮官イゴル・トゥドルの下で再出発し、初陣となった前節のユヴェントス戦で白星スタートを切ったラツィオ。日本時間7日、同じくシーズン途中から指揮を執るダニエレ・デ・ロッシ指揮下のローマとのダービーに臨むと、0-1と敗れて8位へと後退した。
伊解説陣が見た鎌田のローマダービー
鎌田は、マウリツィオ・サッリ指揮下の不遇から一転、前節に続いてリーグ戦2試合連続で先発。試合直前には『ダゾーン』のインタビューに応じ、「通常の試合と同様に準備しました。しかし今日はダービーであり、ファンや僕らにとって極めて重要な試合であることは分かっています」などと、熱狂のダービーへの意気込みを語った。
そんな鎌田について、イタリアの解説陣のマッシモ・アンブロジーニ氏は、「きっとカマダは、これからピッチで遭遇することにびっくりするだろう」とコメントしたほか、3-4-2-1の守備的MFで出場したリーグ戦の前節やコッパ・イタリア準決勝ユヴェントス戦ファーストレグとは異なり、トップ下で抜てきされたことに言及した。
「カマダはフランクフルトにおいて、あのポジションで(イェスパー)リンストロムとともにプレーし、最後のシーズンは16ゴールを挙げている。サッリの下では忘れられた存在だったが、攻撃陣のクオリティの割に得点数が少ないチームにおいて、攻撃の解決策を見つけなければならない」
すると実況を担当したイタリアの名物司会者ピエルルイジ・パルド氏も「もちろんカマダはフランクフルトの中心選手だった。1シーズン平均10ゴールを挙げていて、スタッツもそれを物語っている」と紹介している。
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幻となった同点弾
イタリアの解説陣は37分、鎌田がエリア内の左に侵入してマリオ・ヒラからボールを受け、ラストパスを狙ったシーンに言及した。パスは惜しくもレアンドロ・パレデスに阻まれたが、パルド氏が「ヒラは積極的で素晴らしかったが、カマダも連携が素晴らしかった」と称えると、アンブロジーニ氏も「カマダに対してあのようなコースを模索させ、果敢だった」とコメントした。
1点を追う展開の63分、エリア内右に侵入したマテオ・ゲンドゥージがゴール前にボールを送ると、相手GKの前にいた鎌田が反応。右足でネットを揺らしたがオフサイド判定となり、幻のゴールとなった。
パルド氏は「旗が上がり、ラツィオの選手の歓喜を押し殺した」と描写。続いてミランOBが口を開き、鎌田の同点弾が幻となった背景を解説した。
「こうしたケースにおいて、守備陣はクロスに対応する際に怠けてしまい、プレーの進行を見守って動かないことがある。だが今回はすぐにポジションを修正し、カマダにオフサイドトラップを仕掛けたんだ」
68分最終ラインのパトリックからマティアス・ベシーノを経て、縦のスペースを狙った鎌田にボールが入ると、ローマのゼキ・チェリクはたまらずイエローで鎌田を止めた。
人気司会者が「ラツィオは広いスペースにおいて、こうしたスペースを生かした動きで面白い状況を作り出している」と賛辞を贈ると、アンブロジーニ氏は「ラツィオはすぐさまカマダまでボールを送ったところが抜け目なかったね。チェリクは絞ってこのリスクを負ったわけだが、やむを得ない。あのままカマダは危険な形でゴールへと攻撃できたはずだからね」と分析した。
鎌田に預けるアイディアが…
70分、ベシーノに代わってルイス・アルベルトがピッチに入ると、鎌田は中盤の低い位置へとポジションを下げてプレーしたが、ローマが1点をリードする中で迎えた後半アディショナルタイムのセットプレーでラストチャンスを迎えた。キッカーを務めたルカ・ペッレグリーニは、フランクフルト時代からの同僚を狙ってパスを送ったが、鎌田は反応しきれずにボールはゴールラインを割った。
パルド氏は「精度に欠けていた。カマダに預けるアイディアだったはずだが、失敗だった」とコメント。アンブロジーニ氏は「このデザインを実行するにあたり確信があまり感じられなかった。日本人選手本人もペッレグリーニからこうしたパスが入るという確信があまりなかったように見えた」との印象を明かしている。
試合終了後、アンブロジーニ氏はデ・ロッシ率いるローマの勝利に終わったダービーを総括した。
「両チームに訪れたチャンスは少なく、拮抗した一戦だった。ローマは、試合をうまくコントロールして勝利を収めたように思う。いくつかの場面において冷静さを失うことがなく、良い守備をしていた。ローマのチームスピリットは素晴らしかったし、チーム全体として献身的にプレーしていて、あまりリスクを負うシーンがなかった」
「ローマは、こうした拮抗した試合において、細部に気を配り、守備面に関して正しい姿勢を示したことで勝利をつかんだと言えるだろう」
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