イゴル・トゥドル新体制が発足して以降、ラツィオで全試合に出場している鎌田大地。日本時間20日に行われたセリエA第33節のジェノア戦においても3-4-2-1の左ボランチでマティアス・ベシーノとのペアで先発すると3戦連続でフル出場を果たし、67分のルイス・アルベルトのゴールをアシストするなどして敵地での1-0の勝利に貢献した。
伊解説陣が見た“異なる鎌田”
鎌田は、ベンチを温める日々が続いた前任のマウリツィオ・サッリ指揮下から一転して、新生ラツィオの中心選手へと変貌を遂げており、『ダゾーン・イタリア』の解説陣もその変化に注目して見解を示した。
ラツィオOBで人気解説者のマルコ・パローロ氏は、7分、左サイドにいた10番のルイス・アルベルトからエリア内へ侵入した鎌田へ縦パスが入ると、このプレーを説明した。
「これは戦術的な武器だ。ルイス・アルベルトは自身が好むトップ下左のエリアで動き、縦への推進力を持つカマダがスペースを読むなり、飛び込んでくる。ベシーノが守備により注意を払っているので、カマダは飛び出すことができる」
47分、鎌田はエリア外からミドルを狙ったが、ボールはミートせずに失敗に終わった。チェゼーナ時代に長友佑都の同僚でもあったパローロ氏は、鎌田を擁護。「このシュートは極めて難しい。いったんボールを止めてから蹴ることもできただろうが、彼の利き足ではなかったからね」との見解を示した。
54分、鎌田が右サイドからドリブル突破を試みると、実況を担当したダリオ・マストロヤンニ氏は「カマダがきらめきを見せた」とコメント。パローロ氏もラツィオの攻撃を見届けた上で「ラツィオはエリア外でポジションチェンジをしながら、エリア内へボールを運びこもうとしている。ほんの少しのクオリティが足りなかった。ルイス・アルベルトはパフォーマンスを上げているし、カマダについても同様で“異なるカマダ”だ」と解説した。
ラツィオのクオリティの絶頂
スコアレスのまま進んだ60分過ぎ、トゥドルは得点に結びつかないタティ・カステジャーノスとフェリピ・アンデルソンに代えて、ペドロとダニーロ・カタルディを投入する準備を進めていた。そんな中、67分、交代直前のアンデルソンと鎌田やルイス・アルベルトの連携からラツィオの先制点が生まれた。マストロヤンニ氏が「ラツィオのクオリティの絶頂だ!」と叫ぶと、ラツィオOBが続けた。
「この攻撃はアンデルソンが演出したものだ。(鎌田への)このパスコースは彼にしか見えない。そしてカマダはこれが強い。飛び出しがうまかった。ルイス・アルベルトが攻撃のターンを締めくくったが完璧だった。ベシーノも相手選手1人を連れ出した。全てがうまく実行されていた。ラツィオの偉大なゴールだ」
75分に鎌田がエリア外からミドルを狙ったシーンにおいても、再びラツィオOBが説明を加えた。「カマダは攻守の切り替えの際、相手にとって脅威となるシュートを打てるスペースを読むことができる。ダイアゴナルにファーを狙った地を這うシュートだったって? そう(鎌田が移籍後初ゴールを決めた)ナポリ戦のようにね。彼はこの種の読みをして攻撃をするのがうまい。プレーしやすそうにしているのが、アシストシーンだけでなく、前半のパフォーマンスからもうかがえた」
最後にパローロ氏は、改めてラツィオの決勝点のシーンを振り返り、得点に絡んだ鎌田や不動の10番ルイス・アルベルト、アンデルソンの3人に言及して絶賛した。
「ルイスが足元でプレーする一方、他の選手たちが縦への攻撃を担っている。その1人がカマダだ。守備的MF2枚の一角でプレーし、かなり自由に裏のスペースへ飛び出していた。そこへアンデルソンのひらめきが加わってゴールが生まれた」
「クオリティの詰まった攻撃だった。カマダは後ろからくるボールを読むのが非常にうまかった。アンデルソンはタイミングを計りながら、クオリティと強さが完璧なボールを出し、走り込んだカマダへドンピシャだった。選手たちの特徴と縦への攻撃を狙ったカルチョのアイディアが合致したシーンだった」
放送・配信予定
- ラツィオ vs ユヴェントス :コッパ・イタリア 準決勝2ndレグ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年4月24日(水)日本時間4:00
- 解説:佐藤寿人 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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