今シーズンのセリエAも佳境を迎え、日本時間23日に行われる第33節のミラン対インテル戦において、シーズン終盤に独走を続けたシモーネ・インザーギ率いるインテルのスクデット獲得が、ライバルのミランの目の前で決定する可能性がある。
そんな中、アレッサンドロ・デル・ピエロ氏がローレウス世界スポーツ賞の表彰式に出席した際、自身の見解を示した。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』が伝えている。
「ミランにとってホームでプレーするダービーにおいて、インテルがスクデットを手にするとしたら、本当につらいものになるだろう。ただ一つ言っておきたい。インテルはタイトル獲得に十分にふさわしかった。1年間を通して最強のチームであることを証明したからね。ただ、こうした勝負の素晴らしいところは、全てが決まったように見えた時、いつも不思議なことが起きることだよ」
続いてデル・ピエロ氏は、今シーズン途中からローマの指揮を執るイタリア代表時代の元同僚ダニエレ・デ・ロッシに触れ、指揮官として初挑戦のセリエAやヨーロッパの舞台での健闘を称えた。
「ダニエレには、驚いた部分もあれば、驚かない部分もある。私は彼と一緒に指導者講習を受けたが、彼は昨年、講習を終えた一方、私はいま終えるところだ。彼の姿勢やサッカーに関する知識、エネルギーには驚かないが、継続して結果を出しているところには驚いたよ。しかしローマのトップチームをよく見れば、素晴らしい顔ぶれだからね」
「驚いたかと言われて『シー(はい)とノー(いいえ)』と答えたのは、ヨーロッパリーグにおいて(準決勝進出し)、これほど良いパフォーマンスを見せることは簡単ではなかったはずだからだ。特別な理由もなく、物事がうまくいかないことだってあるものだ。バイエルン・ミュンヘンのように、正しい選択をしていても、うまくいかない場合もある。ダニエレは並外れた青年だし、現在の活躍はふさわしい。私もうれしく思っているよ」
さらにデル・ピエロ氏は、約3カ月にわたって低迷が続く古巣ユヴェントスについて語った。
「ユーヴェにとって特殊な時期だが、もはや何年も続いている。ピッチ内外でさまざまな問題に向き合わなければならなかった。一つずつ整理していかなければならないが、その道のりは長く、簡単ではない」
「そしてユーヴェにはその時間もない。世界から視線が注がれていて、全てが反響してしまう。いまの時期は誰にとっても簡単ではない。大きなプレッシャーがあるが、それに耐え、コントロールしてポジティブなエネルギーに変えていかなければならない」
放送・配信予定
- ミラン vs インテル
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年4月23日(月)日本時間3:45
- 解説:佐藤寿人 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)
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