オランダメディア『Ziggo Sport』は23日、インテルに所属するオランダ代表MFデンゼル・ドゥンフリースのインタビューを公開。ドゥンフリースは出場機会の減少や自身の去就に加え、よりパーソナルな分野の問題にも言及している。
現在28歳のドゥンフリースは、2021年8月にPSVからインテルに完全移籍。それまで右サイドに君臨していたモロッコ代表DFアクラフ・ハキミの退団の穴を埋める存在としてのインテル加入だった。
今季、ドゥンフリースはセリエAで28試合に出場して3ゴール5アシスト(公式戦33試合出場3ゴール6アシスト)を記録。だが、ドゥンフリースが主戦場とする右ウイングバックにはイタリア代表DFマッテオ・ダルミアンもおり、シモーネ・インザーギ監督はシーズン終盤にかけてダルミアンにより信頼を寄せている感がある。ドゥンフリースとインテルの現行契約は2025年6月30日で満了を迎えるが、各メディアでは昇給を求めるドゥンフリース側と一定額の提示にとどまるインテル側という状況が続いていることが報じられている。
今回、『Ziggo Sport』の取材に応じたドゥンフリースは「僕たちはまだそのこと(契約更新)について本格的に取り組んでいない。なぜなら、まだシーズンが終わっていないからだ」とコメント。自身の去就について、今季終了後に判断する姿勢を示した。
「シーズン途中から先発を外れることが多いのでは?」と訊ねられたドゥンフリースは「メディアにいろいろなことを書かれたし、(2月28日)アタランタ戦で痛めたハムストリングの負傷のせいだよ……と言いたいところだけど」と前置きしつつ、「実際には続きがある」と別の問題を抱えていることを示唆した。
「少しだけメンタルが壊れてしまったんだ。今もそれを引きずっている感じだね。負傷を抱えながら長い間プレーを続けたのは賢明ではなかった。その余波を長く受けているんだよ」
インテルは、4月22日に行われたセリエA第33節のミラン戦を2-1で制し、3シーズンぶり通算20回目の優勝を確定させた。しかし、後半終盤の84分に途中出場したドゥンフリースは、ミランのフランス代表DFテオ・エルナンデスと小競り合いを起こして90+3分に一発退場。優勝ムードに酔いしれた“ミラノ・ダービー”にあって、後味の悪さを残す格好となった。
ドゥンフリースは、今季の負傷や出場機会の減少を受けて「誰だって長くプレーしたいし、ピッチで重要な存在でいたいから、かなりの期間イライラが治らなかった」と、精神状態の悪化を吐露。それでも「僕にとって学びの瞬間だったし、今は100パーセントのフィット感を保つことに集中したい」と前を向いた。
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