パリ五輪の出場権を獲得した日本は、アジア王者をかけてAFC U23アジア杯の決勝・ウズベキスタン戦に挑んだ。
日本は準決勝のイラク戦から先発を3枚変更。GKに小久保玲央ブライアンを据え、最終ラインは右から関根大輝、木村誠二、高井幸大、大畑歩夢を起用し、中盤には山本理仁、藤田譲瑠チマ、松木玖生を並べた。右のワイドには藤尾翔太、左のワイドに佐藤恵允を配置し、最前線には細谷真大が名を連ねた。
試合は立ち上がりからウズベキスタンペースで推移する。前線からプレッシングを仕掛けるウズベキスタンは、日本のミスや無理やりのロングボールを拾ってポゼッションにつなげると、サイドを起点とした攻撃でチャンスメイク。ゴールとはならなかったが、41分にはクロスがそのままバーに直撃するなど、ウズベキスタンが日本ゴールを脅かす時間が続いた。
一方、日本はなかなかビルドアップのところから前進することができず。相手のミス絡みでシュートを一本打ったくらいで、チャンスというチャンスを作れないまま前半を折り返した。
後半は少しばかり日本がペースを上げてゴールに近づくが、序盤の苦しい時間を耐え凌いだウズベキスタンが中盤以降は盛り返す展開に。それでも体を張った守備でなんとか無失点を続けて行った。
互いにスコアが動かない中、大きな得点が生まれたのは後半アディショナルタイムだ。相手のパスを高井が高い位置でカットすると藤田へパス。そこから途中出場の荒木遼太郎、山田楓喜とつなぎ、山田楓が左足を振るった。低弾道のシュートがゴール右に決まり、土壇場で日本が先制に成功した。
試合はこれで終わらない。ゲーム終了直前にペナルティエリア内で関根がハンドを取られ、VARが介入した結果、PKを献上してしまった。だが、これを小久保が見事にセーブして守り切った。
この1点を最後まで守り切った日本は、そのまま時間を進めて試合終了。1-0で制し、アジア王者に輝いた。
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