マウリツィオ・サッリ前監督の下での不遇から一転、イゴル・トゥドル率いる新生ラツィオにおいて輝きを増す鎌田大地。日本時間28日に行われたセリエA第34節ラツィオ対ヴェローナ戦では、1-0の決勝点に絡む活躍を見せ、指揮官から「ダイチが10人欲しい」と絶賛を受けた。
そんな鎌田について、『ダゾーン・イタリア』の解説陣が「Tutti Bravi Dal Divano」に出演し、見解を示した。『ダゾーン・イタリア』によるラツィオ対ヴェローナ戦のMVPは、決勝点を挙げたマッティア・ザッカーニとなったが、解説陣が相次いで異を唱えた。
ラツィオOBで長友佑都のチェゼーナ時代の同僚でもあるマルコ・パローロ氏が「私はカマダだと思う。日本人選手は素晴らしい試合を見せた」と主張。すると同じくラツィオOBのヴァロン・ベラーミ氏も「私もだ」と賛同し、残るアレッサンドロ・マトリ氏とリッカルド・モントリーヴォ氏も相次いで「カマダだ」と声を上げ、鎌田のパフォーマンスを評価した。
司会役のマルコ・ルッソ記者は「カマダがポーケル(4点の意味)達成だ」と称賛。「カマダはまたしても素晴らしい試合を見せたが、彼は完全に再生し、完全に生まれ変わった。本当に彼の世界が変わった。フランクフルト時代の姿が再び見え始めたのではないだろうか」と分析した。
これに対してベラーミ氏は、フランクフルト時代とも異なると主張。「現在の役割はより守備的で少し異なるように思う。しかし彼は自由を与えられてプレーしている点、やりやすく感じているのかもしれない。ブンデスリーガでは、攻守切り替えの際にこうした自由があるからね」との見解を示した。元スイス代表MFが続けた。
「“彼の世界”とは、20メートル下がったスペースのある状況であって、戦術的秩序の世界ではない。おそらくトゥドルはチームを自由にして、こうした選手たちが持つスピードの特徴を生かせるようにした。ただ、躍動し始めたカマダもいれば、(チーロ)インモービレのように年齢も相まって目立たなくなった選手もいる」
さらにルッソ記者は、ヴェローナ戦の得点シーンを振り返り、得点に絡んだ鎌田とルイス・アルベルト、ザッカーニを「ラツィオの決定的な3人」と定義した上で、新生ラツィオの主力となった鎌田を称えた。「カマダはトゥドルがやって来てから、ほとんどの試合に出場している。彼は最も起用されている選手の1人であり、決定的な選手になった」と語った。
放送・配信予定
- モンツァ vs ラツィオ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年5月5日(日)日本時間1:00
- 実況:八塚浩
- 会場:U-パワー・スタジアム
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