再び上位が入れ替わる週末となった。
首位に立つ神戸は敵地で鹿島との上位対決に挑んだ。前半は神戸ペースで試合が進んだが、チャンスを迎えても武藤嘉紀のシュートは鹿島が体を張った守備で応戦。どちらも得点を奪えずに拮抗した展開が続いた。
迎えた後半は鹿島が攻撃のギアを上げるが、ただ今度は神戸がゴール前での集中を切らさず、スコアレスの状況のまま終盤へと入っていった。そして81分だった。鈴木優磨の見事なスルーパスに抜け出した名古新太郎がシュートを狙うと、これは神戸GK前川黛也に阻まれたが、こぼれ球を濃野公人が詰めて、ついに鹿島が均衡を破った。このリードを守り切った鹿島が勝ち点3を獲得。神戸と勝ち点で並ぶことに成功している。
首位が敗れた中、再び先頭に返り咲いたのは町田だ。ホームで東京ヴェルディと”東京クラシック”で対戦した町田はまさかの展開に。町田は11分にオウンゴールで先制すると、29分には右サイドからのアーリークロスに飛び込んだ藤尾翔太のゴールで前半のうちにリードを2点に広げた。
後半も勢いが止まらない町田は、60分に藤尾がPKを沈めて3点目を奪取。こうなると完全にペースを掴み、80分にはロングボールのこぼれ球を柴戸海が見事なボレーシュートを決め切り、90+3分にはエリキにも今季初ゴールが生まれ、大量5得点でダービーを制して首位に立った。
また、上位陣に食い込んできたのはG大阪だ。川崎フロンターレと激突した今節は、立ち上がりから川崎Fに攻勢を仕掛けられる時間が続く。すると26分、ペナルティエリア内で受けた家長昭博の見事なフェイントと浮き球のパスから最後は瀬川祐輔が頭で決められ、先制点を奪われてしまった。
だが、G大阪はここから反撃。28分に宇佐美貴史のFKを中谷進之介がヘディングで決めて同点に追いつくと、70分には宇佐美のCKからニアサイドで福岡将太が豪快なヘディングシュートを沈めて逆転した。さらに81分には倉田秋がゴールを決めて勝負あり。3ゴールを奪う逆転勝ちで4試合負けなしとなり、順位を4位としている。
そのほか、4位につけていた浦和レッズはジュビロ磐田と引き分けて6位に。名古屋グランパスはサガン鳥栖を相手に2-0で勝利して連勝を飾っている。一方、中位では柏レイソルが連勝で10位に浮上した。
■J1リーグ第15節 結果
福岡 0-3 C大阪
鳥栖 0-2 名古屋
町田 5-0 東京V
磐田 1-1 浦和
京都 0-5 広島
鹿島 1-0 神戸
FC東京 1-1 横浜FM
G大阪 3-1 川崎F
柏 2-1 札幌
湘南 2-1 新潟
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