今節は2位の鹿島アントラーズがアルビレックス新潟に引き分けた以外、首位から6位までの全チームが勝ち点3を手にする週末となった。
首位を堅持したのはFC町田ゼルビアだ。ミッドウィークの天皇杯2回戦で筑波大に敗れた町田は、リバウンドメンタリティーが求められる状況で横浜FM戦と対戦。14分にゴール前の攻防が増える中、バイタルエリアでの球際の競り合いで上回れたところから宮市亮に決められて先制点を奪われたが、ここから反撃に出ることになる。
町田は43分、右サイドのFKから平河悠が触って流れたボールを昌子源が流し込み、前半のうちに試合を振り出しに戻すと、勢い増す町田は57分にバスケス・バイロンのクロスから藤尾翔太が決め切り逆転に成功。その4分後には下田北斗がFKを直接叩き込んで一気にリードを広げて見せた。
終盤はしっかりと横浜FMの攻撃をシャットアウト。力強い戦いを終始続けた町田が天皇杯の敗戦を払拭する勝ち点3を手にし、引き分けた鹿島との差を「2」とした。
2位の鹿島との差を縮めたのは3位のガンバ大阪だ。柏レイソルと相対した一戦は15分、ゴール前に侵入した宇佐美貴史が鮮やかなキックフェイントからドリブルで突破。最後はゴール左隅に冷静に沈めてリードを奪うことに成功する。
これで勢いに乗ったG大阪は、26分に古巣対決の山田康太のゴールで前半のうちに2点差に。後半は柏に押し込まれる時間が増えたが、79分のジエゴの失点のみに抑えきり、2-1で逃げ切りに成功。G大阪が4連勝を飾り、7戦負けなしで鹿島との差を「2」としている。
国立競技場で行われたヴィッセル神戸と川崎フロンターレの一戦は43分、大迫勇也と武藤嘉紀のパス交換から右サイドに攻め上がった酒井高徳のシュート性のクロスを武藤がファー詰め。ゴールに押し込んで神戸リードで前半を折り返した。
川崎Fは後半に脇坂泰斗のCKから家長昭博がフリーで合わせる場面もあったが、絶好のチャンスを活かすことができない。一方、神戸はなかなか追加点を奪えなかったが、最後まで集中した守備での対応を続け、1点差を逃げ切って4試合ぶりの勝利を飾った。
また、好調を維持するサンフレッチェ広島とセレッソ大阪は、東京ヴェルディ、浦和レッズを相手に勝利を収めて互いに4試合負けなしに。サガン鳥栖との九州ダービーを制したアビスパ福岡は7位に浮上。京都サンガF.C.は北海道コンサドーレ札幌との裏天王山を制し、勝ち点差を広げることに成功している。
■J1リーグ第18節 結果
横浜FM 1-3 町田
広島 4-1 東京V
京都 2-0 札幌
C大阪 2-1 浦和
神戸 1-0 川崎F
福岡 2-0 鳥栖
鹿島 1-1 新潟
FC東京 1-1 磐田
名古屋 1-1 湘南
G大阪 2-1 柏
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