ミランは今シーズン終了後、2019年秋から5シーズンにわたってミランを率いたステファノ・ピオリが指揮官の座を退任。複数のビッグクラブから熱視線が注がれたアントニオ・コンテの名前も囁かれたが、ミランの新監督となったのは、過去にローマを2シーズン率いた経験を持つポルトガル人指揮官パウロ・フォンセカだった。
そんな中、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は28日、「コンテとミラン、生まれなかった愛の物語…なぜアントニオはディアーヴォロ(悪魔の意味でミランの愛称)の指揮官にならなかったのか」との見出しで分析を行った。
ミランでは「フォンセカが正式発表される以前、ファンの間で最も求められていた名前はまさにコンテだった」と同紙は指摘。「果たして現実的に、アントニオがミラネッロに居を構える可能性はあったのだろうか」と疑問を提起した。
そして、その答えは「完全な『ノー』ではない」と述べ、コンテ側にはミランとの対話を拒絶する姿勢はなかったことを説明した。だが一方で、ミラン側はコンテの招聘を「おそらく検討したが、そこで終わった」と述べ、、ミラノの名門クラブ側が見送ったとの見方を示している。
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ミランがコンテを敬遠した理由
その理由を理解するには、「コンテのワンマンショーを見直すだけで十分だ」と主張。新ナポリ指揮官が26日、ナポリ王宮で行われた就任会見において「私が言う、私がする、私が決める、私が命じる」などと一人称単数での発言を幾度となく繰り返していた点が、ミランが敬遠する要因であったことを指摘した。
「これ自体に悪いことはない。それぞれの監督が最善と信じるやり方で、自身の役割を演じる権利を持つ。それぞれのクラブが適任と考える人物に指揮を任せる権利を持つ」と前置きしつつ、コンテとフォンセカの2人指揮官を照らし合わせることで、その理由をより明確に示している。
ミランはピオリの後任を選定するうえで、当初から明確なガイドラインを持っていた。「クラブ全体と難なく融合できる人物」を求めていた。コンテのようにワンマン型ではなく、協調路線が取れるフォンセカのようなタイプの指揮官が念頭にあったと同紙は主張している。
実際、ミランで幹部を務めるズラタン・イブラヒモヴィッチ氏が「コンテには敬意を表するが、われわれの基準に照らすと、求めていた人物ではなかった」と説明したことにも触れている。
最後に同紙は、コンテの”ワンマンショー”が「(ミラン)ベンチの選択の理由を余すところのなく説明するものだと考えられる」と、改めて強調している。シーズン途中の今年2月にも、ピオリ解任およびコンテ招聘の可能性が報じられていたが、「コンテは年俸が高額で極上の補強を要求する」として「数カ月前は主に金銭的な理由」によりピオリの続投で落ち着いたと考えられていた。
しかし「実際のところ、ディアーヴォロが異なるプロフィールを望んでいた第一の理由は別だった」と主張。「その全てが26日のワンマンショーに詰め込まれている」と述べ、人気は高いがワンマン型のナポリの新監督ではなく、共同歩調が取れるピオリやフォンセカが好まれたと結論付けた。
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