2022年夏、当時ミランのディレクターを務めていたパオロ・マルディーニ氏による補強の目玉だったベルギー出身の若き逸材シャルレ・デ・ケーテラーレ。だがセリエA上陸後、1年目のシーズンは無得点に終わって爪痕を残せず、わずか1年でミラノを離れた。
ベルギー代表FWは昨夏、期限付き移籍でアタランタに新天地を求めると、若手育成に定評のあるジャン・ピエロ・ガスペリーニの下で大ブレイク。セリエA4位、コッパ・イタリア準優勝、UEFAヨーロッパリーグ優勝と大躍進したチームに貢献した。
アタランタは今夏、ローン契約の買い取りオプションを行使して、デ・ケーテラーレをミランから完全移籍で獲得したとみられていたが、レガ・セリエAの公式サイト上では、2024年7月1日付の手続きは「ローン」と公表されており、注目を集めている。
デ・ケーテラーレがまだミラン所有選手である理由
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』が19日、「デ・ケーテラーレのアタランタ行き? 来年2月まではレンタルだ。これがその理由だ」との見出しをつけ、「まだミランから売却されていない」背景を解説した。
同紙は、デ・ケーテラーレが「アタランタへレンタルで加入しているため、2025年2月3日まではミランの選手だ」と説明。そのうえで、昨夏のローンとの違いを指摘した。昨夏は、300万ユーロ(約5.1億円)のレンタル移籍で、2200万ユーロ(約38億円)+ボーナス400万ユーロ(約6.9億円)での買い取りオプションが設定されていたが、今夏の移籍は一定条件を満たした場合、買い取り義務が発生する仕組みとなっている。
だが、その条件は、「冬の移籍期間終了時までに、アタランタが1ポイントを獲得した場合」、「来年2月1日以降、デ・ケーテラーレが試合に出場した場合」など容易に達成が可能なものであり、事実上の買い取り義務付き移籍であるとの見方を示している。
さらに同紙は、今夏のデ・ケーテラーレの移籍手続きがローンとなった理由を論じた。「アタランタは、すでに冬からデ・ケーテラーレの獲得の意思を固めていた」と指摘。だが今年6月、アタランタの経営陣は、イタリアサッカー連盟(FIGC)が設定した手続き期間(買い取りは6月12日から14日まで、買戻しは6月15日から17日まで)に技術的に間に合わないと判断した事情があったほか、ミランに対して値下げを打診する意図があったとされる。
期限に間に合わないとしても、両クラブにはデ・ケーテラーレの完全移籍を実現させたい意向があったため、買い取り義務の発生条件を来年1月の移籍市場終了後にして2025-26シーズンの収支に先送りすることで合意に達したとみられる。
ミランは、これにより、2022年に投資したベルギー代表FWの移籍金3200万ユーロ(約55億円)+ボーナス300万ユーロ(約5.1億円)の償却期間を数カ月延ばして、より大きなキャピタルゲインを得ることができると説明されている。
放送・配信予定
- ラピド・ウィーン vs ミラン
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年7月21日(日)日本時間00:30
- 会場:アリアンツ・シュターディオン
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