今節は上位勢がなかなか勝ち点3を手にすることができない週末となった。
首位のFC町田ゼルビアは、ハリー・キューウェル監督を解任した横浜F・マリノスと対戦。試合は立ち上がりから横浜FMがペースを掌握。すると30分、エウベルのミドルシュートが下田北斗の手に当たってPKを獲得すると、これをアンデルソン・ロペスが冷静に沈めて横浜FMが先制に成功した。
これで勢いに乗った横浜FMは43分にも左サイドを攻略。最後は加藤蓮のラストパスを天野純が流し込み、リードを2点に広げて前半を折り返した。
後半はビハインドを負った町田が反撃に出る。選手交代を駆使しながらチャンスを作り出すと、85分に下田のクロスからミッチェル・デュークが頭で押し込み1点差に迫った。しかし、終盤の攻撃は実らずに試合は終了。逃げ切りに成功した横浜FMが体制変更後の初戦を勝利で飾り、町田は連勝が「3」でストップした。
2位につけていたガンバ大阪は、ホームで湘南ベルマーレと対戦した。試合は拮抗した展開で推移すると、スコアレスで折り返した後半にゲームが動く。83分、ゴール前でテンポよくボールを動かした湘南は、左サイドで待っていた畑大雅が見事なコントロールシュートをゴール右に決め切り、終盤に大きな先制点を奪った。
そして、これが決勝点に。G大阪の反撃を抑え切った湘南は、最小得点差で逃げ切り今季初の3連勝で降格圏を脱出。首位の町田を追うG大阪は悔しい敗戦となった。
上位勢に取りこぼしが見られる中、勝ち点3を手にして順位を上げたのは鹿島アントラーズだ。
ホームでFC東京と対戦した鹿島は、立ち上がりこそチャヴリッチが負傷交代するアクシデントに見舞われるなど相手にペースを握られることになったが、徐々に流れを取り戻した30分に先制点を奪う。柴崎岳のパスを受けた鈴木優磨が左サイドに展開したところから分厚い攻撃を繰り出すと、最後は名古新太郎がゴールに沈めて先制点を奪うことに成功した。
ただ、すぐさまFC東京も反撃する。41分、徳元悠平のパスを受けた遠藤渓太が対面したマークを振り切ると、カットインからゴールを決め切り試合を振り出しに戻した。
後半、互いに勝ち越し点を狙う中、試合を動かしたのは鹿島だ。47分、右サイドへの大きな展開で起点を作ると、ボックス内のこぼれ球を濃野公人が左足でゴールに蹴り込み、勝ち越しに成功した。終盤はFC東京のペースが続いたが、鹿島は集中したディフェンスで対応。このままの得点差を逃げ切り、勝ち点3を得て3位に浮上している。
そのほか、ヴィッセル神戸は名古屋グランパスとのシーソーゲームの末に3-3のドロー決着。残留争いではジュビロ磐田との下位直接対決を制した京都サンガF.C.が降格圏を抜けて17位に浮上している。
■J1リーグ第24節 結果
鹿島 2-1 FC東京
町田 1-2 横浜FM
浦和 3-4 札幌
柏 2-3 川崎F
磐田 1-2 京都
G大阪 0-1 湘南
C大阪 1-2 新潟
神戸 3-3 名古屋
福岡 0-1 東京V
鳥栖 1-4 広島
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