元日本代表FW興梠慎三が今季限りで現役を引退する。
浦和レッズのクラブ公式サイトは「このたび、興梠慎三（38歳）が2024シーズンをもちまして、現役を引退することになりましたので、お知らせいたします」と、興梠の引退を発表。同日にクラブ公式YouTubeチャンネル『URAWA REDS OFFICIAL TV』でライブ配信された引退発表会見では、興梠本人が直接引退を発表した。
リーグ歴代2位の168得点、J1リーグ1位の9年連続2桁得点、18年連続得点、AFCチャンピオンズリーグ（ACL）日本人最多の通算27得点──。2005年3月26日の公式戦デビュー以降、興梠は数々の得点記録を樹立してきた。会見で自身が残してきた数字について聞かれると、興梠は「皆さんのおかげだと思っています」と、支えてくれたすべての人々に感謝を述べた。
会見の冒頭、「今日は全部お答えするつもりです。堅苦しい会見は嫌いなので。にぎやかな会見にしたいなと思います」と語った興梠。現役引退に至った理由については「（今の）自分の力ではチームを勝たせられないな、というのが正直な気持ちです」と述べ、引退発表のタイミングについては「今日は自分の誕生日です。自分にとって特別な日でもありますけど、母に一番感謝しないといけない、母に感謝すべき日だと思っています」と、自身と母にとって特別な日である7月31日を引退発表の日に選んだことを明かした。
興梠は浦和以外にも、これまで所属した鹿島アントラーズや北海道コンサドーレ札幌の関係者にも感謝の言葉を述べた。また、サポーターに牛丼を奢ったという有名なエピソードについては「吉野家だけ奢ったわけじゃないですけど（笑）」と笑いを誘いつつ、「サポーターというのは皆さんが思う以上に選手たちを後押ししてくれます。特に浦和レッズのサポーターの皆さんは、どんな状況でも全力で応援していただき、不甲斐ない試合をしても常に応援して下さる、素晴らしい人たちです」と称えた。
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