元フランス代表のリリアン・テュラムを父に持ち、昨夏にインテルへ加入したマルクス・テュラムを兄に持つケフラン・テュラム。今夏、ニースから父の古巣ユヴェントスに移籍し、新たな挑戦に臨む23歳MFが記者会見の席で語った。イタリア生まれのケフランは、チアゴ・モッタ率いるチームへの加入を喜んでいる。
「僕の運命のクラブだ。ユーヴェは、僕がモナコでプレーしていた17歳だった時に連絡をくれた。チームメートや監督とは、非常にうまくいっているよ。チアゴ・モッタの存在は、僕が決断を下すうえで大きかった。彼は賢く優れたMFでもあった。毎日、僕に話しかけてくれている。彼の下で大きく成長できると確信している」
「父は『ユヴェントスは、私にとって、イタリアそして世界で最も偉大なチームだ』と言っていた。そして『このチャンスを最大限に生かすように』と言われたよ。人間として、選手として成長するチャンスだと思う」
「ここにいられて夢のようだ。僕は常に、子どもの頃からユーヴェでプレーすることを望んでいた。過去には、極めて名声の高い数多くのフランス人選手たちが所属していたチームだからね。偉大な歴史のあるユニフォームだ」
「父がここで優勝した時、僕はまだ小さかったのであまり覚えていないが、ここで多くのタイトルを獲得できるよう願っている。もし僕がユヴェントスで優勝できたら、父は兄が昨シーズンにスクデットを獲得した時のように喜んでくれるだろう」
10月末に予定されているセリエA第9節の王者インテルとのイタリアダービーでは、兄マルクスとの兄弟対決にも注目が集まる。
「マルクスとの勝負？ シーズンはまだ始まってもいない。兄は『君の方が強い』と言っているが、それは僕のことを思ってくれているからだろう。僕にとっては、FWであり、代表でもプレーしている兄が家族で最強であり、モデルなんだ」
さらにケフランは、MFとしての自身の特徴や目標とする選手を明かし、新天地でのプレーに意気込みを示した。
「自分のお気に入りのポジションはない。守備的MFでもインサイドハーフでも、監督が僕に求める場所でプレーできる。僕のモデルは2人いて、ポール・ポグバとパトリック・ヴィエラだ。自分は万能なMFだと感じているが、まだこれから長い道のりを歩み、もっと得点を決められるようにならなければならない」
「ただ、得点力は僕にとって最も重要なことではない。それよりもボール奪取をし、チームのバランスを取れるようにしたい。ポールや（ブレーズ）マテュイディ、そして僕の父のように、ユーヴェで良いパフォーマンスを見せたい」
なお、ユヴェントスは日本時間20日、セスク・ファブレガス率いるコモとのセリエA開幕節に臨む。
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