1年前、サッスオーロからビッグクラブへのステップアップを志し、総額3000万ユーロ(約48億円)を超える移籍金でインテルに新天地を求めたダヴィデ・フラッテージ。だが、セリエA最強レベルの中盤を誇るインテルで出場機会の確保に苦しみ、昨シーズンの公式戦先発はわずか11試合にとどまった。
そんな24歳MFの新シーズンについて、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』が「フラッテージはもう1年ベンチ要員となるのか? 出場時間を増やす(シモーネ)インザーギのプラン」との見出しで注目。「インテルのトップチームで出場機会を求める一団の象徴の選手と言えば、間違いなくダヴィデ・フラッテージだ」とし、「不満が生じる前に、監督には解決策がある」などと分析している。
フラッテージが昨シーズン、出番に恵まれなかった背景には、インテルがUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)やコッパ・イタリアから早々と敗退したことも影響していると指摘。「シモーネ・インザーギはローテーションを減らし、シーズン後半のほぼ全てで、固定したレギュラー11人を起用することができた」と振り返った。
イタリア紙は、24歳MFが昨シーズンの公式戦42試合に出場した一方、出場時間はわずか1555分であることを強調。そのわずかな出場時間で流れから8ゴールを決め、7アシストを記録したフラッテージのクオリティを称えている。
また、同紙は元サッスオーロMFのプレシーズンのパフォーマンスについて「最もポジティブな選手の1人だった」と評価。今夏、元ナポリMFピオトル・ジエリンスキがフリーでインテルに加入したことで「すでに層の厚い中盤のレベルが高まるが、役割のこなし方が異なるため、彼のポジションを脅かすように見えない」との見解を示している。
今季はフラッテージの年になる
したがって「(今シーズンは)彼のシーズンになるべきだ。十中八九、そうなるはずだ」と予想。その根拠として「インテルは彼の成長を促進することを望んでいるうえ、チームはシーズン中、最低50試合、最大69試合を消化しなければならず、さまざまな解決策を模索せざるを得ない」ことを説明した。
「(試合数は)あまりにも多く、ダヴィデが満足しない状況になることは不可能だ」と主張。インテルでの2シーズン目は、より出場機会に恵まれるとの結論を示している。
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