セリエA第6節では、アントニオ・コンテ監督率いるナポリが単独首位に浮上した一方、セリエAの御三家も揃って勝利して上位に並んだが、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の新番組「Dazn Serie A Show」に出演した解説陣が2位ユヴェントスや3位ミランを分析した。
適応するのは選手か監督か?
ユーヴェOBのチーロ・フェラーラ氏は古巣に言及。無観客の敵地で行われたジェノア戦でPKを含むドッピエッタ(1試合2得点)を記録して3-0の勝利へ導いたものの、チアゴ・モッタ新体制で苦戦するエースのドゥシャン・ヴラホヴィッチについて語った。フェラーラ氏は、ボローニャ時代のモッタの教え子であるジョシュア・ザークツィーとの違いを指摘し、自身の考えを示した。
「以前も話したことだが、ヴラホヴィッチは良い時もあれば、悪い時もある。だが最終的に2ケタ得点を挙げられる選手だ。それから技術面に関して話をすれば、チアゴ・モッタが求めるプレーに適した選手なのかどうか。モッタがヴラホヴィッチの特徴に適応するべきなのかという話になる」
「後半のプレー、特に2得点目のシーンを見ると、彼が裏を取る攻撃を仕掛けた時にボールが入れば、得点につながることが多い。だがチームとの連携となると、間違いなく苦戦する。モッタは昨シーズン、よりチームのチャンスメイクに参加できるザークツィーを起用していたが、彼はザークツィーのような選手を好むのだろうか。だがヴラホヴィッチはザークツィーと正反対の選手だ。その点で、ヴラホヴィッチが改善していくべきなのか、それともモッタが適応するべきなのだろうか」
すると元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏も、セルビア代表FWについて議論を続けた。
「ヴラホヴィッチは純粋な青年で、自ら責任を背負い込むタイプのように感じる。彼はおそらく、ロッカールーム内における序列を上げたのではないだろうか。いまは、以前よりもリーダーらしくなったように思う」
「彼は、ゴールを見据えて前を向いた時、強い選手だ。だがゴールに背を向けた時のプレーにおいて、成長しなければならない。ボールの扱いに関して、モッタが求めるようにプレーできるようにならなければならないだろうね」
元スイス代表のヴァロン・ベラーミ氏は、ヴラホヴィッチが2点目を挙げた後の”おしゃべり”を示唆するようなジェスチャーに注目。これを周囲の批判に対する反発姿勢ととらえ、自身の考えを示した。
「彼はかなり繊細な青年だと思う。これほど繊細だと、外の雑音に苦しむことになる。自分のことが分かっているのなら批判を読むのを避けるべきだ。そこが私は理解できない。2点目の後のゴールセレブレーションのジェスチャーを見て、そう考えた」
レオンに託されたミランの腕章
『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、ミラン対レッチェ(3-0)において、ミランの主将を務めたラファエウ・レオンについて議論した。ベラーミ氏は、今シーズンのピッチ上での振る舞いが問題視されたレオンへ腕章を託したことに首を傾げた。
「これはダメだ。近年、カピターノ(主将)の価値が変化したのかもしれないね。主将の腕章は、選手に責任を持たせるための褒美ではない。腕章とは、ロッカールーム内の総意であり、監督が振る舞いやリーダーシップにおいて、その選手を信頼する証であり、チームの魂であり、鏡なんだ。だがいま、『腕章を渡すから、全力を尽くすように』とのメッセージが込められ、ご褒美のようになっている」
指揮官のパウロ・フォンセカは今シーズン、ダヴィデ・カラブリアやフィカヨ・トモリ、テオ・エルナンデスにも腕章を託してきたが、フェラーラ氏は、試合ごとに主将を変更する方針に反対した。
「誰がミランのカピターノなんだい? 私はまだ理解できていない。ミランでは、みんなが主将を務めているじゃないか。カラブリアだって? 本来、チーム内には、腕章のないカピターノたちもいるものだ。彼らもリーダーなんだ。今日は彼、次は別の選手と毎回、腕章を託す相手を変えるのはどうだろうか。受け取る側も『ちょっとしたご褒美をもらった』と思ってしまう」
「腕章を巻いたら、責任感が身につくわけではない。選手にはそれぞれのパーソナリティがあり、いかにピッチで過ごし、いかにロッカールーム内で過ごすかは異なる。リーダーあるいはカピターノとは、そのクラブに長年、所属している選手が選ばれることもあるだろう」
「だが多くの場合、ロッカールーム全体が自分たちのリーダー、カピターノを選ぶものなんだ。私の現役時代を振り返ると、(ジャンルカ)ヴィアッリや(ディエゴ)マラドーナ、(アレッサンドロ)デル・ピエロから腕章を取り上げて、私に渡すなど考えられないことだ」
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