トリノのウルバーノ・カイロ会長が、クラブ売却の可能性を明確に否定した。
イタリア紙『ラ・スタンパ』はここ数週間、カイロ会長とオーストリア発の世界的飲料メーカー『レッドブル』の幹部が複数回にわたって会談した可能性を報道。『レッドブル』がトリノ買収への関心度を探っていると主張した。
だが、カイロ会長は『ラ・スタンパ』の取材に対して「クラブを売却しようとしていない」と、報道内容を完全否定。
「たしか数年前は別の企業の名前が出たが、今回はレッドブルだ。対象の企業が次々と変わるが、報道されたニュースが完全なる嘘であることは変わりない」
カイロ会長は「誰とも会っていない」と、会談の事実も否定。ただし、『ラ・スタンパ』は『レッドブル』がイタリアクラブの買収を目指していること自体は事実だと明言。トリノが同企業の買収ターゲットである可能性を引き続き強調した。
イタリア・ピエモンテ州トリノをホームタウンとする同クラブは、1906年に創設。セリエAで優勝7回の実績を持つ古豪だ。今季はコロンビア代表FWドゥバン・サパタ(左膝前十字靭帯、内側半月板、外側半月板損傷で離脱中)やパラグアイ代表FWアントニオ・サナブリアらの他に、『レッドブル』発祥の地であるオーストリア代表MFヴァレンティーノ・ラザロが在籍している。
『レッドブル』は、日本でも存在感が急速に高まっている。2024シーズンの明治安田J3リーグ優勝と来季のJ2復帰を決めた大宮アルディージャは今年8月、『レッドブル』への株式譲渡を発表。クラブ名も『RB大宮アルディージャ』に変更となることが決定した。『レッドブル』は世界各地に傘下のクラブチームを所有。10月17日には元リヴァプール指揮官のユルゲン・クロップ氏をグローバルサッカー部門責任者に迎え入れたことも発表しており、世界での多角的運営に向けて積極的に動いている。
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