パウロ・フォンセカ率いるミランは、日本時間10日に行われたカリアリ戦において、16歳の若き逸材FWフランチェスコ・カマルダが先発デビューを果たしたほか、10番のFWラファエウ・レオンがドッピエッタ(1試合2得点)の活躍を見せた。
ピッチリポーターを務めたマルコ・ルッソ記者は、「ミランは、16歳244日でのカマルダのデビューやかつてないほどの決定力を見せたラファエウ・レオンと、“素晴らしい夜”として語るための全てが揃っていた」と指摘。だがフォンセカのチームは守備が崩壊して格下を相手に3点を献上。「素晴らしい夜」なるはずの一戦は、苦い引き分けに終わった。
『ダゾーン・イタリア』の解説陣のダリオ・マルコリン氏がミランの問題点を分析した。
「守備における不注意で高い代償を払うことになった。ミランの選手たちは、クロスに対して、全員がボールばかりを見ていて、マークを見失っていた。カリアリの選手に何度もフリーでシュートを打たせてしまっていた」
「3失点目のシーンも、(ガブリエレ)ザッパが完全にフリーになっていて、誰もマークについていない。テオ・エルナンデスが気付いた時にはもう遅かった。すでにザッパがターゲットを定めた後だったからね」
今季最高の10番レオン
続いてルッソ記者は、今シーズンに入って振る舞いが問題視され、指揮官との対立が報じられたレオンの復活に注目。「レオンのセリエA通算50ゴール目を3ポイントに変換できなかったことは本当に残念だ」と語り、「レオンが継続性を示し、偉大なレベルへと戻った夜」について、解説陣のマルコリン氏の見解を求めた。
「レオンは再び、自身が『強い』と感じるようになったのだろう。リスクを負って、攻撃を仕掛けていて、彼が不可能な攻撃を仕掛ければ、破壊的になる。ゴール前における冷静さが際立っていた」
「いまの彼は、どんなプレーでも成功し、チームも機能すると感じているのだろう。カリアリ戦の彼は守備にも貢献していて、おそらく今シーズンで最高のバージョンのレオンではないだろうか。ミランはここを起点に再出発するべきだ」
さらにマルコリン氏は、レオンのプレーの変化を指摘した。
「現在の彼は、左サイドに張っているだけではない。まるでセンターフォワードのような点が取れる。カマルダがサイドにポジションを移すと、レオンが中央に入っていたが、それどころか(サムエル)チュクウェゼの逆サイドまで行く時もあって、流動性があった。彼がマークを引き連れて動き、相手に狙いどころを定めさせないことは利点になる」
ローマのユリッチ解任とディバラ問題
一方、ホームでボローニャに2-3と敗れたローマは、試合終了後、指揮官のイヴァン・ユリッチの解任を発表。クロアチア人指揮官は、『ダゾーン』のインタビューの場にも現れなかった。
『ダゾーン・イタリア』の番組「Dazn Serie A Show」では、ローマの後任監督を巡って議論。第4節終了後に解任されたダニエレ・デ・ロッシや元ローマ指揮官クラウディオ・ラニエリ氏、サウジアラビア代表監督の座を解任されたばかりのロベルト・マンチーニやマッシミリアーノ・アッレグリ氏らに言及した。まずマルコリン氏が語った。
「ラニエリならチームの環境を理解している。選手を適材適所で起用できるだろう。最初の数試合を乗り切った後、自身の望むチームへと形作っていくはずだ。マンチーニはまだ、サウジアラビアとの契約の問題を解決しなければならない」
「加えて候補となっている指揮官本人の意向も理解する必要がある。彼やアッレグリは異なるプロジェクトを持っているのではないだろうか。それに第12節終了時点で3人目の指揮官なんて、とんでもない話だよ。ワールドクラスのプロフィールなら、ローマ経営陣と関係を築くことができるかもしれないが、その前提として、経営陣がピッチに顔を出す必要がある」
ミランOBのマッシモ・アンブロジーニ氏は、デ・ロッシの復帰が自然な選択であると主張。「ダニエレの復帰が論理的だ。彼が作ったチームであり、まだ契約下にある。選手たちのこともよく知っていて、引き裂かれるような形で別れることになった背景もあったね」と指摘した。
続けてマルコリン氏も「最もシンプルな選択でもある」と主張。「最もシンプルで論理的なのがデ・ロッシの復帰だ。彼が作ったチームであり、彼がグループを束ねていたので、効果もすぐに表れる可能性がある」と説明した。
ユヴェントスOBのチーロ・フェラーラ氏は、アッレグリの可能性について問われると「いまはダニエレを復帰させる必要がある」として、他の解説者の意見に同調。さらにボローニャ戦を欠場したパウロ・ディバラについても触れた。
「ディバラの状況についても理解しなければならない。契約の自動更新に関わる出場数の問題とされるが、こうしたことは、次期監督の話以前に、経営陣が明確にしなければならない」と苦言を呈した。
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