日本代表GK鈴木彩艶が所属する昇格組パルマは、セリエA第12節でライバルのヴェネツィアと対戦。鈴木が好セーブを見せる活躍もあり、逆転勝利を収めてミラン戦以来となる77日ぶりの白星を手にした。
『ダゾーン・イタリア』の中継で実況を務めたダリオ・マストロヤンニ氏は、負傷離脱したMFアドリアン・ベルナベの不在を補う鈴木のビルドアップ能力を、パルマが生かし切れていないことを惜しんだ。
「スズキはビルドアップの際の素晴らしいキックを持っているが、ここ(54分)まで生かされていないね。パルマのGKは、短いパスも長いパスもコースを選択するのに長けている」とコメントし、パスセンスを称賛した。
(C)Getty images
また、日本代表GKの好セーブにも注目。23分にジャンルカ・ブジオがループシュートを狙ったシーンにコメントした。
「ブジオは、右足の柔らかいタッチで真珠のようなゴールを狙ったが、いずれにしても、スズキは注意深かった。こうしたゴールはかつてフランチェスコ・トッティがセリエAで見せていたね。あのクオリティ、あの驚きの効果は、もう目にしていない」
マストロヤンニ氏は、62分にヴェネツィアの左サイドから入った高いクロスを鈴木が抑えた場面についても「ヴェネツィアがエリア内に放り込んだボールに対して、またしても注意を払っていた。彼はすでに3、4回、こうした飛び出しを見せている」と慎重なプレーを称えた。
さらに『ダゾーン・イタリア』のジャーナリストは、パルマGKのコーチングにも注目している。38分、ヴェネツィアが右サイドでのセットプレーからパルマのゴールへ迫ったシーンについて、「スズキはまたしても、声を上げなければならなかった。彼のチームメートたちが注意力を欠いている時が何度かあったからね」とコメントした。
マストロヤンニ氏は、71分のヴェネツィアのCKのシーンにおいて「スズキは『オッキオ(気をつけろ)!』と言っている」と日本代表GKが同僚たちにイタリア語で出したことを紹介。90分のヴェネツィアのFKの場面でも、「マッテオ! マッテオ!」とマッテオ・カンチェッリエリに声を掛け、壁の位置の調整をする様子も説明した。
だが、クリスティアン・ギトケアーのFKは枠から外れたものの、パルマの壁の間を通過したため、イタリア人記者は「シュートは脅威とならなかったが、(ガブリエル)シャルパンティエが横に動いたために壁が開いてしまっている。スズキが満足しているはずがない」などとコメントした。
なお、パルマは、代表ウィーク明けの日本時間24日、ホームで2位アタランタとの一戦に臨む。
放送・配信予定
- パルマ vs アタランタ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2024年11月24日(日)日本時間4:45
- 日本語実況・解説あり
- 会場:スタディオ・エンニオ・タルディーニ
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