——ここまでW杯最終予選も4試合が終わりました。3勝1分という成績に対し、どんな印象を受けていますか?
悪くはないと思います。もちろんホームで勝ち点を落としたところは思い通りの結果ではないですけど、やはり最終予選が簡単ではないということは前回の最終予選を経験してわかっています。それを理解している中、ここまでの結果は全然悪くないかなという印象です。
——前回の最終予選の経験が生きていると感じる部分はありますか?
間違いなくありますね。前回の最終予選もそうですし、僕にとってはアジアカップもそうですけど、やはり対アジアの難しさを身に染みてわかっているからこそ、特にスタートダッシュは相当大事になってくる。後に響いてくると思っていました。そういった意味では、このスタートダッシュはちゃんと繋がっているなという印象があります。
——アジアの戦いだと日本がボールを持つ時間が長いこともあり、最終ラインの選手としては急なピンチに対応できるような集中力がかなり求められている気がします。
後ろの選手のリスク管理というのは絶対大事になってきます。逆にずっと押し込んだ状態をなるべく長く続けるために、奪われた後のトランジションが大事になってくることを、前の選手も含めてみんながちゃんと理解しているなと試合の中で感じています。もちろん日本代表としてきれいな勝ち方をしたい思いもありますし、目の前の最終予選というよりその先を見据えた中でという思いもあります。だけど、やはりそんなに簡単ではないというのが第一にあるので、そこのリスク管理やどんなに点差がついてもゼロで終わることの意識は持ちながらやっている感じです。
——オーストラリア戦は相手の対策に苦戦したように思います。アジア各国の日本対策がより厳しくなっていることを感じますか?
だいぶ真ん中を固めていましたね。もちろんホームだったので勝ちたかった思いもありますけど、ああいう相手がこれからも増えてくる可能性があります。その中で、どうやって相手を攻略していくかという課題が見つかったことは良かったなと。ただ、最終予選で初めての失点をして、なおかつ相手の先制点というのもあった。多少メンタル的に難しい状況になってもおかしくなかったと思います。それこそ理想が高いぶん、そこに意識がいきすぎてやられたことへのダメージが大きくなり、メンタルがぶれたりしてもおかしくない中で、1失点した後もぶれずに精神を保ってやれたことは良かったと思います。ライバルのオーストラリアに勝ち点を渡さず、僕らが勝ち点を1取れたことはポジティブに持っていくしかないという感覚があります。
——オーストラリア戦では板倉選手のいい守備がクローズアップされました。個人としてはどう捉えていますか?
もちろん個人的なコンディションの良さもありましたし、実際に体が動いていたのもあります。ただ、やはり周りがあっての自分だとも思っています。周りのポジショニングの良さがあるから思い切って出ていけたり、勝負できたりするシーンが多かった。あとは特に奪われた後のところは自分だけではなく前の選手の切り替えも速いので、そこは後ろもついていかないといけないなという思いでやっていました。そう考えると、自分ありきのパフォーマンスではなく、周りの選手のポジショニングやサポートがあったからこそ、そう見えたのかなという思いがありますね。
——カタールW杯のときに比べて守備陣の中では上の年齢になってきました。年齢を重ねてきたからこその自覚も感じていますか?
前回の最終予選では上の選手たちに引っ張ってもらっていたなというのを感じていますし、そういう人たちがいる安心感というか、そういう人たちがどっしりしていたなというのはいなくなって感じた部分でもあります。だから、そこの役割を担わないといけない。メンタル的にもそうですし、パフォーマンスでもそうです。そういうポジションに自分が入ってきている自覚はあります。やはり後ろにはどっしりしている選手が常にいないといけない。もちろん個人で守れるようなパフォーマンス的なところもそうですけど、いるからこその安心感というのをもっと出せるようになっていかないといけないと思っています。今はいい意味で代表の目指しているところも高いですし、志も高い。個性の強い選手が集まっているからこそ、矢印がいろいろな方向に行かないようにというのはちょっと意識していますし、同じ方向に矢印が向くようにしていければというのは考えていますね。
——「みんなの志が高い」という話がありましたが、今の日本代表はW杯優勝を目標に掲げています。そこを目標にしたからこそ、基準が高まった感じはありますか?
本気でそこを目指していますし、本気で優勝できると思っているからこそ、勝っていても納得できないときがあります。そうやって今はみんなが高め合いながらできていますし、ヨーロッパでやっている選手が多い中で、絶対に個人のレベルアップをしないといけないとみんなが思っていると思います。そういった意味では、やはり志は高いと思いますね。もちろん、その中でも結局はチームだとも思っています。所属クラブと違って毎回、毎回メンバーも変われば、そんなに準備する期間もない中、試合をしないといけない。そういう意味では、みんながそこでぶれないようにしないといけないなと思っています。
——カタールW杯後、チームや個人としてはどんな変化を感じていますか?
カタールが終わってから、今この段階でも個人的に代表に対する心境みたいなものがすごく変わったと思います。そこはチームとしてもだいぶ変わっているなと感じています。戦術どうこうではなく、代表に対しての気持ちや代表で結果を残し続けないといけないという集団になってきている。そこは個人もそうですし、チームとしても変わってきたところだと思います。
——今は誰が出ても変わらずにできる、その選手の特徴を生かしたサッカーができるようになってきたなとも感じます。
それは僕も感じています。やはり誰が出ても個の力がありますし、例えば試合に出ていない選手も常に準備しています。誰が出ても本当にいいパフォーマンスが出せるというか、また違った個性を生かした戦い方ができるというのは強みだと思いますね。ただ、本当に強い国やクラブを見たらどこもそうなんです。どのチームを見ても、スタメンをガラッと変えてもいい試合をして結果も出す。そこはここから優勝を目指す上で必要になってくる部分ですね。
——W杯最終予選中というのもありますが、次のW杯を見据えてという点で、どのような積み上げが必要だと思っていますか?
個人の話になりますけど、正直なところ、もう1個、上にステップアップしないといけないという思いがあります。もう1個上のところでちゃんと試合に出ることができれば、個人としてもガラッと変わることができるかなと。結局、これからの2年間の成長が代表の成長に間違いなく関わると思っていて、それはもう自分だけではなく、みんなそういう思いでやっていると思いますし、そこが大事になってくるかなと思います。結局、個で戦えるというのが大前提だと思いますし、そうしないと代表にも入れない。そこはもっとこだわってやりたいと思います。
——日本代表は11月、最終予選でアウェイでの連戦を行います。今回、DAZNで無料配信が決まり、多くのサポーターが観戦することになると思います。最後にサポーターへのメッセージをお願いします。
ぜひ試合を観てほしいです。サッカー好きに関わらず、誰でも観られるわけなので観てほしいというのが一番の思いです。なおかつ、そこでみんなが日本代表を応援したくなるような結果を出したいなと思っています。やはり自分たちとしては結果にこだわりたいですし、そこに向けて全力でプレーしたいなと思います。応援よろしくお願いします。
インタビュー・文=林遼平
W杯アジア最終予選|サッカー日本代表の試合日程・放送予定
W杯アジア最終予選は、2024年9月5日(木)の第1節中国代表戦でスタート。2025年6月10日(火)開催予定の第10節インドネシア代表戦まで、ホーム&アウェイ各5試合の計10試合が行われる。
試合の模様は、『DAZN』が全試合をライブ配信することが決定。ホーム戦は地上波テレビ中継も見込まれるが、アウェイ戦に関しては『DAZN』独占配信となる。
日時 | 大会 | 試合 | 放送・配信予定 |
---|---|---|---|
2024/9/5(木) 19:35 | 第1節 | 日本 7-0 中国 | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・テレビ朝日系列 |
2024/9/11(水) 1:00 | 第2節 | バーレーン 0-5 日本 | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・なし |
2024/10/11(金) 3:00 | 第3節 | サウジアラビア 2-0 日本 | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・なし |
2024/10/15(火) 19:35 | 第4節 | 日本 1-1 オーストラリア | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・テレビ朝日系列 |
2024/11/15(金) 21:00 | 第5節 | インドネシア vs 日本 | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・なし |
2024/11/19(火) 21:00 | 第6節 | 中国 vs 日本 | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・なし |
2025/3/20(木) 未定 | 第7節 | 日本 vs バーレーン | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・未定 |
2025/3/25(火) 未定 | 第8節 | 日本 vs サウジアラビア | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・未定 |
2025/6/5(木) 未定 | 第9節 | オーストラリア vs 日本 | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・なし |
2025/6/10(火) 未定 | 第10節 | 日本 vs インドネシア | 【ネット】 ・ DAZN ・ DMM×DAZNホーダイ ・ ABEMA de DAZN ・ DAZN for docomo 【テレビ】 ・未定 |
W杯アジア最終予選|おすすめ視聴方法
W杯アジア最終予選は『DAZN』が日本のホーム&アウェイ全試合をライブ配信する。アウェイ戦においてはDAZN独占配信となるため、地上波などでのテレビ中継は行われない。なお今回のインドネシア戦と19日の中国戦では、「FanZone」でのライブ配信が無料開放される。
『DAZN』で視聴する場合のプランは「DAZN Standard」となるため、「 DMM×DAZNホーダイ 」や、「 DAZN for docomo 」でも視聴できる。
チャンネル | 料金(税込) | 内容 |
---|---|---|
DAZN | 月額4,200円 ※無料配信あり | ★インドネシア&中国戦無料配信! |
DMM×DAZNホーダイ | 月額3,480円 | ★通常時DAZN月額プラン最安値 ★DMMポイント最大1,650pt付与 |
DAZN for docomo | 月額4,200円 | ★dポイント最大50%還元実施中 ★ahamo・eximo・ギガホユーザーがお得 |
ABEMA de DAZN | 月額4,200円/年間32,000円 | ★ABEMAでDAZNが見られる! ★学生なら11/22までの加入で年間プラン半額 |
※上記すべてのチャンネルでW杯アジア最終予選・日本戦を全試合ライブ配信
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通常DMMプレミアムとDAZNを別々に契約すると月額4,250円(税込)がかかるところ、『DMM×DAZNホーダイ』なら月々1,270円お得な月額3,480円(税込)で2サービスを楽しむことができる。
通常DAZNからの切り替えも可能(一部は不可)なので、まずは公式サイトをチェックしてみてほしい。
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「 DAZN for docomo 」の料金は月額4,200円(税込)だが、9月2日(月)12:00~11月20日(水)12:00にかけて開催されるキャンペーンにエントリーし、各種条件を満たすことでdポイント(期間・用途限定)が最大で3ヶ月間・50%還元される。
「DAZN for docomo」の料金は月額4,200円(税込)だが、最大3ヶ月間・実質2,100円でDAZNを楽しむことができるのでおすすめだ。
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※プロ野球、DAZN LINEAR、追加有料コンテンツ(ペイ・パー・ビュー)は対象外
DAZN お得な視聴方法まとめ
料金プラン | 月額料金(税込) | ポイント |
---|---|---|
DAZN | 4,200円 | インドネシア・中国戦は無料開放 |
DMM×DAZNホーダイ | 3,480円 | DMMプレミアムとDAZNがセットで月々1,270円割引 |
DAZN for docomo | 4,200円 | 特典を受ければ実質2,916円まで割引 |