第6回は異なる競技で活躍する2人のアスリートが登場。日本代表や海外リーグでもプレーし、現在は鹿島アントラーズに所属するサッカー選手の柴崎岳と、走り幅跳びを専門とし、東京とパリのオリンピック2大会に出場している陸上選手の橋岡優輝の対談が実現した。初対面だという2人が、Volkswagenの車内でお互いの素顔に迫っていく。
■道具へのこだわり
フル電動SUV「フォルクスワーゲン ID.4 Lite」に乗った橋岡が柴崎を迎えにいくところから対談がスタート。今回は鹿嶋をドライブしながらそれぞれの自分らしさを追求していく。まずはお互いの印象から。橋岡は「会う前から男前だなと。ミッドフィールダーというポジション的にもクールな印象」、柴崎は「意外とよくしゃべってくれる。口数が少ないイメージ」だと明かした。柴崎が「サッカーは観る?」と聞くと、橋岡は少し困り顔。「ワールドカップくらいは…」と申し訳無さそうに笑った。
アイスブレークが済んだところで、トークは競技の話へ。サッカー選手の柴崎にとって、陸上は「特殊な世界だな」という印象を抱いているそう。「ミリ単位の世界を競っている。少しでも記録を伸ばすためになにができるか、という世界は興味深い」。橋岡が「自分のことだけを考える競技。自分に集中できる環境作りを自分でやらないといけない難しさがありますね」と説明すると、柴崎はチームが主に練習環境などの整備をするサッカーとの違いに深く頷いていた。
さらに柴崎は練習場所や宿泊場所などについて質問。橋岡は「基本的には自分で決めますけど、トップクラスの選手はエージェントをつけて、大会を探してくれます」と陸上選手の生活を教えてくれた。一方で「成績を残せる選手はマネジメントをつけて競技以外の負担を減らすことができるけど、その分選手格差は大きい」と個人競技ならでは厳しさもあるそう。宿泊場所や移動手段、食事の管理もほとんど自ら行うという橋岡のやり方に、柴崎は「見習いたいね」と感心しきりだった。
その後はトークテーマが書かれたカードをランダムに選び取り、そのテーマに沿って自分らしさを深堀りしていく。最初に柴崎が引いたテーマは「道具へのこだわり」だった。走り幅跳びもサッカーも、足元が重要なピースとなる競技。ともにこだわる道具にシューズを選んだ。橋岡は「ソールが固いほうがいい。地面からの感覚がダイレクトに伝わりやすいのがいい」、柴崎は「昔、担当の人に『細かいですね』と言われたこともあったけど、そこを追求していけば競技力につながる」とスパイクへの思いを明かした。また、橋岡は陸上競技におけるシューズのルールも解説。「市販化されたものじゃないといけないとか、傾斜角を大きくしすぎてはいけないとか、細かいルールがあるんです。靴の進化が記録につながるので、やりすぎちゃうと……」と教えてくれた。
■生活面のこだわり
続くテーマは「人生のターニングポイント」。2つあるという橋岡は、まず中学時代の経験を語る。「全国大会で3位になって、そこで初めて陸上って楽しいと思えた」。当時は400m、110mハードル、走り高跳び、砲丸投げの4種競技の選手だった橋岡。全国3位に入ったことで、「練習をサボってしまうようなただの部活の生徒だったのが、1人の競技者に変わりました」と明かした。
もう一つは20歳以下の世界大会に出場したとき。自信を持って臨んだ大会だったが「全然結果が出なくて、悔しくて落ち込んだ」。同時に自分の世界での立ち位置が明確になったことで「世界を見据えて真剣に取り組み始めた」と語り、その後の飛躍につながる転機になったと明かした。
柴崎は「始まりが大事だったかも」と振り返る。3人兄弟の末っ子の柴崎は、初めてグループでサッカーをしたときにたくさんゴールを決めたことがすごく楽しかったという。さらにリフティングの回数が6回、12回、32回と伸びていき、「どんどんできるようになる自分が楽しくて、今の今まで続いている」と笑顔で語った。「最初に『うまくいかないな』って思っていたら違う人生になっていたかもしれないし、ラッキーだった」と付け加えた。
次のテーマは「選手として大事なこと」。橋岡が大事にしているのは「楽しむ心」。「競技を長く続けて代表経験も経ると、どうしても楽しみきれなくなる。それでも純粋に競技を楽しんでいたあの頃の気持ちを絶対に忘れないように」と解説してくれた。柴崎は「日々の中で自分のベストを尽くす。それに限るかな」と回答。「毎日ベストを尽くした、やりきったと思える競技人生にしたい」と語った。
■オリンピックの舞台
折り返し地点まで来ると、運転手を交代。柴崎がハンドルを握り、橋岡がカードを引く。次の話題は「国際大会の代表として出場すること」。話題を確認すると、すぐさま柴崎が「パリ五輪のインタビューの真意を聞きたいな」と橋岡に尋ねた。橋岡は東京五輪で6位入賞を果たしたが、今夏のオリンピックでは決勝に進めず。予選後のインタビューでは、固い表情で「ぐちゃぐちゃです」と語っていた。
橋岡は「本当にぶっちゃけると、記憶にないんです」と振り返る。続けて「良くない感じで話題になっちゃったけど、記憶にないインタビューでなんで批判されなきゃいけないの?と考えました」と複雑な心境を明かした。インタビューに応えることは「仕事の一部」と受け入れつつも「頭が真っ白で」。「あまりにも頭も心もぐちゃぐちゃだった」と当時の心境を吐露した。
それに対し、「リアルだと思った。好きだったよ。自分に対して真面目なんだろうなって」と柴崎が応じる。続けて「次のオリンピックは目指す?」と質問。橋岡は「はい、目指しますと言えるほど、まだ回復していないというか。まだ心の整理がついてないです」と返答。ただし、2025年に東京で開催される世界陸上への出場には意欲を見せ、「恩返しも含めて、東京の地でという思いがある。やりたいですね」と語った。
■自分らしさとは
ドライブも終盤に。話題は今後の目標に移る。「今が競技人生の大きな岐路に立っている気がする」と語るのは橋岡。「今ここでやめるのは自分にとって逃げだと感じるから嫌」とし、世界陸上で活躍することを直近の目標とした。その上で、「世界で一番優れた走り幅跳びの選手になる」ことを掲げ、世界記録へ挑戦する意思を示した。
橋岡の思いを聞いた柴崎は、「チームの目標を達成すること」を挙げた。続けて「グループで目標を達成する喜びは、個人で達成するのとまた別のところにあるから。今いるチームメイトと成し遂げたい」と語った。
そうしてトップアスリート2人によるドライブは終了。海岸沿いに車を停めて、改めて「自分らしさとはなにか」というトピックに向き合う。橋岡は「自分が競技を楽しみ、『競技が楽しいということ』を体現することが自分らしさかな」と語り始めた。
「柴崎さんからサッカーを始めたきっかけが楽しさだったことを聞いて、より一層この自分らしさを持つことが自信になった。今回、オリンピックで失敗して、『楽しむこと』を考え直さないといけないのかなと思っていた。この対談がきっかけとなって、いい方向に進みそうだな」
柴崎は「やりたいことを大事にするってところかな」と語る。「今自分が歩んできた道を思い返すと、まったくブレてなくて。とことん突き詰めて、やり続ける。その積み重ねが自分らしさを形成していくと思うし、それがオリジナリティになる」と続け、目標を追い続けることが自分らしさだと教えてくれた。「自分がやりたいことを突き詰めて、妥協せずやっていくことを、これからもやっていきたいね」。
橋岡が「楽しい、いい時間でした」と振り返り、柴崎が「また、ぜひ」と応える。2人は握手を交わし、「自分らしさ」を巡る時間は終わりを告げた。
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