ラスト2試合とクライマックスを迎えているJ1リーグ。今季は誰が得点王に輝くのかという点はシーズン最終盤の注目ポイントだ。
現状、J1得点王争いは、ブラジル人ストライカーの二人が得点王を争う構図となっている。23ゴールで得点ランキングのトップに立っているのは横浜FMに所属するアンデルソン・ロペス。延期分の第29節ジュビロ磐田との一戦でハットトリックの活躍で得点ランキングのトップに浮上。2シーズン連続の得点王に大きく前進している。
一方でしばらくトップを守り続けてきたレオ・セアラは、トップから2点差の21得点をマークしているが、直近2試合無得点と足踏みが続いている。さらにその下には、今季の日本人最多スコアラーとしてジュビロ磐田のジャーメイン良が自身最多の19得点をマークし、直近4試合で4ゴールと調子を上げているが、すでに20得点以上をマークしている二人のブラジル人ストライカーが筆頭候補だ。
現役時代は和製ロナウドという愛称で、当時の史上最年少出場の15歳10か月6日という若さでJリーグデビューを飾り、その後にセリエAへの海外挑戦などを経て、20年間のプロキャリアに幕を閉じた元ストライカーの森本貴幸氏が得点王を争う二人のブラジル人ストライカーについて語った。
森本氏はレオ・セアラについて「ゴール前でしっかりと仕事ができる。本当に本格派のストライカー。例えるなら10センチ背が高い大久保嘉人さん」と独自の表現をすると、その言葉に深く頷いた内田氏の反応を見て森本氏は「これ用意してきたんですよ。めっちゃ嬉しい」と弾ける笑顔を見せた。
一方のアンデルソン・ロペスについては、「フィジカルもあって、ボールも収められる。なんでもできるタイプ。左足での自分が得意な角度を持っているけど、右足でも打てる」と言及すると、内田氏も「ポストプレーの体のぶつけ方やタイミングとか、手とか、お尻の使い方も上手だなと思うし、組み立てにも参加してゴール前に入っていける。いい選手だなと思っていた」と絶賛した。
続けて森本氏は、ブラジル人ストライカーの特徴について「教えられていないから感じるポイントを持っている気がします」と言及し、続けて「ヨーロッパの人たちはいい指導者がいっぱいいて、動きを教え込まれるけど、南米は自分の経験と感覚で積み重ねてきた得点パターンと動きがある気がします」と育ってきた環境の違いについて着目する。
この言葉に納得した内田氏は、「確かにブラジル人はパターン化されていないもんね」と賛同しつつ、「モリ、めちゃくちゃちゃんと説明できるじゃん」と森本氏の解説ぶりを絶賛した。
いよいよシーズンが幕を閉じようとしているJ1リーグ。最後に得点王の称号を手にするのは、どちらのブラジル人ストライカーか。得点王争いからも残り2節も目が離せない。
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