横浜F・マリノスのAFCチャンピオンズリーグ準決勝進出に伴い、横浜FMとガンバ大阪の試合が延期となった中、9試合が開催された。
首位に立ったのは広島だ。サガン鳥栖と対戦した広島は、開幕から3試合連続で同じスタメンを起用。馴染んできたコンビネーションを駆使して相手陣内に侵入していく。すると18分、中野就斗のパスを受けた塩谷司がDFに当てながらもシュートを捻じ込み、広島が先制に成功した。これで勢いを増すと、分厚いサイド攻撃から31分には川村拓夢のゴールでリードを追加点を奪取。前半に2点のリードを奪って後半へと折り返した。
後半に入っても広島の勢いは収まらず。51分にピエロス・ソティリウがPKを沈めれば、後半のアディショナルタイムにはクロスに飛び込んだ中野がヘディングで決めて勝負あり。大量4得点で鳥栖を撃破し、得失点差の状況もあって暫定ながら首位となっている。
お互いに前節、初白星を飾ったジュビロ磐田と柏の一戦は、90分を通して拮抗した試合展開に。序盤から互いにゴールに迫るチャンスを作り出した中、35分に柏がワンチャンスを仕留める。マテウス・サヴィオのCKをニアサイドに走り込んだ古賀太陽が流し込み、アウェイチームが先制点を奪った。
リードを奪ったこともあり磐田の攻撃をうまく封じながらゲームを進めた柏は、選手交代を駆使しながら変化をつけてくる相手を最後まで完封。2試合連続完封勝利で今季初の連勝を飾り、2位につけた。
今節、大きな話題を呼んだチームとしては町田を忘れることはできない。J1リーグ戦で初対峙となった鹿島アントラーズとの試合は、13分に古巣戦となった佐野海舟のボールロストからカウンターを発動すると藤尾翔太のパスを受けた平河悠が左足でシュートを決め、大きな先制点を奪った。
追いかける展開となった鹿島は、そこからボールを保持しつつ反撃を開始。一方の町田は、鹿島にボールを持たせることを受け入れながらカウンターの機会を伺った。
結局、この展開が最後まで続くことになる。鹿島はどうにか相手陣を打開しようとさまざまな手を駆使して攻撃を仕掛けたが、町田の堅い守備をなかなか崩すことができず。町田も守ってばかりでなく、奪ってからの素早い攻撃で隙あれば決めにいく姿勢を見せることで時間をうまく進めた。このまま試合は終了。町田がJ1でホームゲーム初勝利を飾り、2連勝で順位を2位としている。
そのほか、FC東京を破ったヴィッセル神戸が4位に浮上。アルビレックス新潟も名古屋グランパスを相手にウノゼロ勝利で順位を5位とした。また、セレッソ大阪とアビスパ福岡は無敗を継続。新潟に敗れた名古屋は唯一の開幕3連敗となっている。
■J1リーグ第3節 結果
町田 1-0 鹿島
新潟 1-0 名古屋
磐田 0-1 柏
広島 4-0 鳥栖
福岡 1-1 湘南
FC東京 1-2 神戸
川崎F 0-1 京都
C大阪 2-1 東京V
札幌 0-1 浦和
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