第7節にして上位3チームが抜け出した。
首位のFC町田ゼルビアは敵地で川崎フロンターレと対戦。前節、サンフレッチェ広島を相手に今季初黒星を喫したことで、そこからのリバンドメンタリティーが試された試合だったが、立ち上がりから相手の攻撃をうまく抑えながら素早い仕掛けを見せていく。すると32分、自陣からの見事なビルドアップで相手のプレスを回避し、最後は縦パスに抜け出した藤本一輝のクロスを藤尾翔太が右足で合わせて大きな先制点を手にした。
後半もVAR判定の末にノーゴールとなったが、藤尾がゴールネットを揺らす展開を作るなどいい攻撃を繰り出していく。だが71分、途中出場の小林悠が抜け出したところを谷晃生が前に出て倒してしまい一発退場に。終盤は数的不利の中で長い時間、攻め込まれることになった。それでも、硬い守備で最後まで対抗。無失点を継続して試合終了のホイッスルを聞き、ウノゼロ勝利で首位を堅持した。
2位の広島はホームで湘南ベルマーレと対戦した。試合は序盤から広島が攻勢をかける展開となる。ただ、湘南も押し込まれながら粘り強い守備で対応し、ゴール前で見事なクリアを見せるなど、スコアレスで後半へと折り返した。
後半、得点を奪いたい広島は、この日、初の古巣対決となった大橋祐紀が躍動する。52分、大橋は巧みな抜け出しからペナルティエリアでソン・ボムグンのファウルを誘いPKを獲得。これが一発退場で数的優位を得ると、PKも大橋が決めて先制点を奪った。これで勢いづく広島は、後半アディショナルタイムにも大橋が冷静なシュートを沈めて勝負あり。連勝で2位を維持した。
広島と勝ち点で並ぶC大阪は敵地でアルビレックス新潟と対戦。ここまで全試合で先制点を奪取してきたチームは、この日も積極的な仕掛けを披露していくと、69分に試合を動かす。右サイドの高い位置で毎熊晟矢がボールを受けると、うまく相手を外しながら中を見てクロス。これをレオ・セアラがヘディングで合わせ、7試合連続となる先制点を手にした。
終盤は相手の攻撃をうまくいなしながらゲームをコントロール。レオ・セアラのゴールが決勝点になり、このまま逃げ切ったC大阪が7試合負けなしで3位をキープした。
4位につけていたヴィッセル神戸は、終盤にヤン・マテウスに勝ち越し弾を奪われて横浜F・マリノスに敗戦。鹿島アントラーズはFC東京の攻撃を抑えられずこちらも敗戦を喫した。一方、チアゴ・サンタナのゴールを皮切りに3得点を奪ってサガン鳥栖に快勝した浦和が5位に浮上。鹿島を破ったFC東京が6位に上がっている。
■J1リーグ第7節 結果
札幌 1-0 G大阪
東京V 1-1 柏
新潟 0-1 C大阪
京都 0-3 磐田
神戸 1-2 横浜FM
広島 2-0 湘南
浦和 3-0 鳥栖
川崎F 0-1 町田
名古屋 0-0 福岡
FC東京 2-0 鹿島
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