ユヴェントス退団後に新天地が決まらないMFアドリアン・ラビオについて、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が状況を分析している。
2019年にパリ・サンジェルマンからユヴェントスへ加入すると、公式戦212試合に出場してセリエA制覇やコッパ・イタリア2度の優勝に貢献したラビオ。今夏にはフランス代表としてEURO2024にも5試合に出場していたが、契約満了をもってユヴェントスを退団している。
そんな29歳MFだが、欧州主要リーグの移籍市場が閉幕した現在も新天地が決まっていない。UEFAネーションズリーグを戦うフランス代表のメンバーからも外れているが、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、現在もスペイン・バレアレス諸島で休暇を楽しんでいるという。
同メディアは、契約を狙う各クラブにとって、ラビオの代理人を務める実母のヴェロニク氏との交渉は「決して容易ではない」と指摘。2年前にはマンチェスター・ユナイテッドへの移籍話を利用し、ユヴェントスから年俸750万ユーロ(約12億円)という「高額な契約を勝ち取った」と伝えている。またユヴェントス側は、今夏にも同条件かつ主将就任も準備したようだが、代理人側は納得しなかったようだ。さらに、噂されたミランへの移籍は本人が前向きではなく、セリエAの各クラブやガラタサライは高額な給与要求を前に手を引いたという。
なお、ラビオ自身はプレミアリーグでのプレーを夢見ており、またチャンピオンズリーグへの挑戦も希望している模様。ここ数週間では、リヴァプールやアトレティコ・マドリーとの接触があったようだ。またスペイン方面では、レアル・マドリードかバルセロナへの移籍が噂されているとも。さらに、サウジアラビアも選択肢の1つだと伝えられている。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ラビオ自身は現状に焦りがないとし、さらにフランス代表関係者は10月のインターナショナルウィークまでに新チームを見つけると確信していると伝えている。今後の動向に注目だ。
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