イタリアのみならず、ワールドサッカーを代表する強豪のユヴェントスとミランの間には、長年にわたってライバル関係が存在するが、この2チームでプレーした経験のある選手は多い。最近では、2024年の元ミランDFピエール・カルルのユヴェントス移籍や元ユヴェントスFWアルバロ・モラタのミラン移籍が記憶に新しい。これまでに、由緒あるミランとユヴェントスのユニフォームの両方に袖を通した名選手たちを紹介しよう。
選手 | ユヴェントス所属時期 | ミラン所属時期 |
メアッツァ | 1942-1943 | 1940-1942 |
モーラ | 1960-1962 | 1962-1969 |
ベネッティ | 1968-1969, 1976-1979 | 1970-1976 |
アルタフィーニ | 1972-1976 | 1958-1965 |
カペッロ | 1970-1976 | 1976-1980 |
ロッシ | 1981-1985 | 1985-1985-1986 |
ヴィルディス | 1977-1980, 1981-1982 | 1985-1989 |
セレーナ | 1985-1987 | 1991-1993 |
バッジョ | 1990-1995 | 1995-1997 |
ディ・カーニオ | 1990-1993 | 1994-1996 |
ヴィエルコウッド | 1995-1996 | 1996-1997 |
ダーヴィッツ | 1997-2004 | 1996-1997 |
インザーギ | 1997-2001 | 2001-2012 |
ヴィエリ | 1996-1997 | 2005-2006 |
ヴィエラ | 2005-2006 | 1995-1996 |
ボリエッロ | 2012 | 2002-2004, 2006-2007, 2008-2010 |
ザンブロッタ | 1999-2006 | 2008-2012 |
ピルロ | 2011-2015 | 2001-2011 |
エメルソン | 2004-2006 | 2007-2009 |
イブラヒモヴィッチ | 2004-2006 | 2010-2012, 2020-2023 |
アッビアーティ | 2005-2006 | 1998-2005 |
レグロターリェ | 2002-2005, 2006-2011 | 2011 |
アクイラーニ | 2010-2011 | 2011-2012 |
マトリ | 2011-2013, 2015 | 2002-2004, 2011-2013, 2015 |
デ・シッリョ | 2017-2020, 2021- | 2011-2017 |
ボヌッチ | 2010-2017, 2018-2023 | 2017-2018 |
イグアイン | 2016-2018, 2019-2020 | 2018-2019 |
カルル | 2024- | 2020-2024 |
モラタ | 2014-2016, 2020-2022 | 2024- |
クリスティアン・アッビアーティ
アッビアーティは、モンツァでキャリアをスタートした頃から、違いを作り出せる才能に溢れたGKであることを示していた。1998年、そのポテンシャルに気付いたミランがモンツァから引き抜くと、アッビアーティは、ミラノでクラブの歴史の一部となった。
第2GKを務めたことが多かったにもかかわらず、アッビアーティはチームの成長のために、献身的に情熱をもって貢献した。そんな彼に転機が訪れたのは1999年、セバスティアーノ・ロッシが負傷したことで、レギュラーへの道が開けた。
アッビアーティは2005年、ジャンルイジ・ブッフォンがトロフェオ・ベルルスコーニで負傷した後、ミランを一時的に離れて、ユヴェントスのユニフォームを身にまとうことになった。アッビアーティは、この新たな冒険において、スクデット獲得(のちにカルチョスキャンダルにより剥奪)に象徴される重要なシーズンを過ごした。
レオナルド・ボヌッチ
(C)Getty Images
レオナルド・ボヌッチがミランのユニフォームで過ごした時間は、ほんのわずかにすぎなかったが、影響力のあるものだった。彼はユヴェントスで7シーズンを過ごして、ほとんどのタイトルを獲得した後、2017年にミランのオファーを受け入れ、ユヴェントス、特に当時の指揮官マッシミリアーノ・アッレグリとの関係を断ち切った。だがわずか1年でミラノを離れ、2018年にユーヴェに復帰。2023年までプレーした。
ジャンルカ・ザンブロッタ
出身地のコモからバリを経てユヴェントスに加入したジャンルカ・ザンブロッタ。彼はユーヴェのユニフォームを身にまとって偉大な選手へと成長し、1999年から2006年まで最高の時期を味わった。ザンブロッタは、2006年にイタリア代表としてワールドカップ(W杯)を制したが、その直後、カルチョスキャンダルによりセリエBに降格したユーヴェを離れてバルセロナへ移籍。その2シーズン後に、ミランのオファーが舞い込んだ。ミラノでは、4年間プレーし、マッシミリアーノ・アッレグリ指揮下でスクデットを獲得した。
アンドレア・ピルロ
Getty Images
2001年から2011年にかけて、アンドレア・ピルロは間違いなく、イタリアサッカー界最高峰のMFだった。常に違いを作り出し、2度のUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)優勝を経験。主役としてミランでのキャリアを終えた。その後、フリーでユヴェントスへ移籍すると、まるで稲妻のように、チーム全体を変える活躍を見せ、4シーズンにわたって最高峰レベルでのプレーを見せた。
ファビオ・カペッロ
駆け出しの指揮官にとって、歴史を築いた偉大な指揮官だ。だがそれだけではない。カペッロ監督は、さらに遡ると、かつて絶対的な模範のMFだった。ユヴェントスで6シーズンにわたってプレーし、ミランでは4シーズンを選手として過ごし、そこで指導者としての冒険をスタートさせた。
パオロ・ロッシ
Getty Images
イタリアのカルチョの熱心な研究家なら、間違いなく彼のことを覚えているはずだ。パブリートこと、パオロ・ロッシもまた、ユヴェントスとミランのユニフォームを身にまとった1人だ。4シーズンにわたってユヴェントスでプレーした後、1985年にミランへ移籍した。ただ、成績は20試合出場で2ゴールにとどまった。
ロベルト・バッジョ
1990年の夏は、最も熱く、動乱の夏としていつまでも記憶に残る。イタリアで開催されたW杯だけでなく、ロビー・バッジョのフィオレンティーナ退団&ユヴェントス移籍も注目を集めた。ユーヴェでは、5年間プレーし、バロンドールも受賞。重要な勝利を飾った一方で、痛い敗戦も喫した。バッジョは、1995年にミランへと移籍したが、2年間のプレーで大きな爪痕を残すことはなかった。
フィリッポ・インザーギ
(C)Getty images
1997年から2001年まで、引き離すことのできないアレッサンドロ・デル・ピエロの相棒で、ヨーロッパ最強の2人組だった。しかしダヴィド・トレゼゲがトリノにやって来たことで、ピッポは新たなチャンスを探った。そしてインザーギはミラン行きという幸せな選択をした。感動と勝利、大量のゴールに恵まれた11年間となった。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ
Getty
イブラの物語は、ミランと切り離せないものだが、イタリアでの彼のキャリアは、ユヴェントスの直感から始まった。ユーヴェは2004年に当時23歳だったズラタンと契約を結んだ。イブラは、その2シーズン後、インテル、バルセロナへとチームを変えたが、その後、ミランにおける偉大な物語の第1部がスタートした。
ズラタンは2012年にミランを退団したが、パリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッド、MLSでのプレーを経て、2020年にミランへ復帰。物語の第2部をスタートさせると、2022年に心に刻まれるスクデットを獲得した。
アレッサンドロ・マトリ
マトリもまた、ミランとユーヴェで物語をつづったFWだ。ミランの下部組織で成長した彼は、カリアリでのブレイクを経て、2011年にユヴェントスへ移籍。所属した2年間で、アントニオ・コンテと共にスクデットを2年連続で獲得した。
ミランでは、サルデーニャ時代の恩師だったアッレグリと再会したが、ゴールを量産することはできなかった。その後、ローンでの移籍が続く中、2015年に今度はマックスとユヴェントスで再会。コッパ・イタリアのタイトル獲得に決定的な役割を果たした。
放送・配信予定
- ミラン vs カリアリ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2025年1月12日(日)日本時間4:45
- 実況:安井成行
- 会場:サンシーロ
- トリノ vs ユヴェントス
- 配信:DAZN
- キックオフ:2025年1月12日(日)日本時間2:00
- 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・オリンピコ・グランデ・トリノ
- ユヴェントス vs ミラン
- 配信:DAZN
- キックオフ:2025年1月19日(日)日本時間2:00
- 日本語実況・解説あり
- 会場:アリアンツスタジアム
関連記事
● 【インタビュー】守備の名手ネスタ氏が持論「私は横浜でもゴールを決めた。誰だってFWをやりたい。DFはさせられるもの」トレゼゲ氏とミランやユーヴェの将来も語る | セリエA
DMM×DAZNホーダイなら月々割引&ポイント還元でお得!
(C)DMM.com
DAZNで配信しているスポーツは、DMMプレミアムとDAZN Standardがセットになった『DMM×DAZNホーダイ』でも視聴することができる。
通常DMMプレミアムとDAZNを別々に契約すると月額4,750円(税込)がかかるところ、『DMM×DAZNホーダイ』なら月々1,270円お得な月額3,480円(税込)で2サービスを楽しむことができる。
なお、DAZNのスタンダードプランからの切り替えも可能(一部は不可)なので、まずは公式サイトをチェックしてみてほしい。
▶【DMM×DAZNホーダイがお得】今すぐ公式サイトから登録
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。