前節において、2戦連続で格下とスコアレスドローに終わったミラン。16日のセリエA第33節では、ライバルのインテルが先に開催された試合で勝利を収める中、ピオリのチームはホームにジェノアを迎えると、ラファエウ・レオンらの得点により、2-0で3戦ぶりの白星をつかんだ。
11年ぶりのスクデットを視野に再び歩みを取り戻したミラン。指揮官のピオリは試合を振り返り、選手たちのパフォーマンスを評価した。
「正しいアプローチで良いパフォーマンスを見せることができた。満足している。リスクを負う場面がほとんどなかったことは、重要と言える。試合前、インテルの結果は知っていたが、選手たちと話題にすることはなかった。我々には、再び勝利を収めるという明確な目標があったからね。すべての試合で勝利を目指して挑戦していきたい」
ミランは3月以降、公式戦7戦連続で無失点に抑えるなど、守備面で高いパフォーマンスを示してきた。
「ボールを奪取するためには動き回らなければならない。だから選手たちには、ボール非保持のプレーについて多くを求めている。良いパフォーマンスを見せているので、この調子を続けていかなければならない。1、2年前は、誰もスクデットという目標を目指せるなど考えていなかった。以前よりも期待は高まり、プレッシャーも高まったが、このプレッシャーを良い方向へ転換していきたい」
「選手たちは若いが、力とエネルギーがある。自分たちのクオリティを信じていきたい。我々がスクデットを目指すのは初めてのことで、残り試合が少なくなる中、ますます難しくなっていくが、ミランが再び勝者のチームに戻ることを望んでいる。そのためのプロセスであるだけに、頑張らなければならない」
ミランは今後、ラツィオやフィオレンティーナ、アタランタなどとの対戦を控えており、厳しい戦いが予想される。また20日には、コッパ・イタリア準決勝セカンドレグで、インテルと対戦する。
「極めて難しいだろう。だが対戦相手ではなく、我々自身が違いを作り出さなければならない。ローマでのラツィオとの対戦は複雑になるだろうが、勝利を目指して最善を尽くし、高いレベルのパフォーマンスを示す必要がある。インテルとはライバル同士であり、素晴らしい試合になるだろう。リーグ戦にも爪痕を残す一戦になるはずだ。決勝進出を目指したい」
守護神メニャンには賛辞
最後にミラン指揮官は、ジェノア戦でクリーンシートを達成し、リーグ戦6戦連続で無失点を続けている守護神のマイク・メニャンに賛辞を贈った。
「メニャンは計り知れない集中力を持ち、常にチームを助けてくれる。彼に寄せられている多くの称賛はふさわしいものだ。彼はフランスでもリーグ優勝するなど、重要な成績を残してきた。メニャンには、このチームが最後までスクデット争いを演じられるようサポートする役割がある」
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