DAZN(ダゾーン)から日替わりで配信されるプレミアリーグとUCLのレジェンドマッチ(ロングハイライト)。18日に配信されたのはプレミアリーグ初年度(1992-93シーズン)の名勝負、1993年5月4日にオールド・トラフォードで開催されたマンチェスター・ユナイテッド対ブラックバーン・ローヴァーズだ。
マンチェスター・U対ブラックバーン 1992-93シーズン 第36節
1993年5月4日、マンチェスター・ユナイテッド対ブラックバーン。多くのマンチェスター・ユナイテッドのファンにとって、一生忘れられない試合だ。前日にタイトル争いをしていたアストン・ヴィラが敗北し、ユナイテッドは1967年以来となる27年ぶりのリーグ優勝が確定。この日、チャンピオンを迎え入れた、オールド・トラッフォードはかつてない歓喜に包まれていた。
1992-93シーズンは、アレックス・ファーガソン監督のもと、マンチェスター・Uにとっては飛躍の一年となった。開幕直後は低空飛行を続けたものの、ターニングポイントは12月上旬に突如決まったエリック・カントナの獲得だった。
ディオン・ダブリンの長期離脱により、フォワードの獲得が必要になっていたユナイテッドは、わずか120万ポンドと格安でカントナをリーズから獲得。すると、カントナは即座に順応し、クラブを力強く牽引。低調だったユナイテッドは息を吹き返し、カントナ加入以前は5位に低迷していたが年末にはついに首位を奪取した。
ところが、3月に入るとチームは4戦勝利なしで3位に転落。だが、4月に入りノリッジ戦で快勝するとそのまま勝利を続け首位をキープ。天下の分け目となった天王山は5月2日。アストン・ヴィラがオールダムにまさかの敗戦を喫し、これで前日にクリスタル・パレスに勝利していたユナイテッドは優勝が確定。翌日に控えていたホームでのブラックバーン戦を王者として迎えることとなった。
この試合では、最初から最後までスタジアム中がお祝いムード。サポーターはノンストップで歌い続け、スタジアムの雰囲気は最高潮に達する。さらに試合の前には、FAユースカップ決勝まで到達したユースチームを讃え、まだデビュー前のポール・スコールズが賞を受賞し、王者に華を添えた。当時のユースチームは、後に、ファーギー・ベイブスとして名を上げるデヴィッド・ベッカムやネヴィル兄弟、ニッキー・バットらを擁しており、その後栄華を極めるユナイテッドのまさしく未来だった。
対するブラックバーンは、シーズン序盤に21試合16得点と圧巻だったアラン・シアラーが6ヶ月の長期離脱を強いられると次第に低迷、このシーズンを4位で終えている。当時のメンバーには、いぶし銀のティム・シャーウッド、ジェイソン・ウィルコックスや、後にチェルシーで活躍するグレアム・ルソーなどの実力者を揃えていた。
両チームのスターティングメンバー
マンチェスター・U:シュマイケル、アーウィン、パーカー、ブルース、パリスター、インス、シャープ、ギグス、マクレアー、ヒューズ、カントナ (控え)カンチェルスキス、ロブソン
ブラックバーン:ミムズ、ヘンドリー、ルソー、マーカー、モラン、リプリー、アトキンス、シャーウッド、ウィルコックス、ニューウェル、ギャラカー(控え)アンデルション、コワンズ
DAZN特集「CLASSIC MATCHES(クラシックマッチズ)」プレミアリーグ名勝負
- マンチェスター・ユナイテッドにとって永遠の日、1993年5月4日
- 2部の弱小チームから、イングランドの頂点へ。ブラックバーンの儚くも眩い夢
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