レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督が、バルセロナ会長の物議を醸している発言について、自身の見解を述べている。
バルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”で起訴の対象となったジョアン・ラポルタ会長は、宿敵レアル・マドリードおよびその周囲のメディアや人物たちが、同事件を利用して自分たちに打撃を与えようと試みていることを指摘。19日に応じた『カタルーニャ・ラディオ』とのインタビューで、そうした動きを“社会学的マドリディスモ(レアル・マドリード主義)”と呼称しながら、次のように語っていた。
「強力な“社会学的マドリディスモ”というものがあり、私たちはそれと闘って勝利してきた。スポーツマンシップに則って“社会学的マドリディスモ”と闘っていくのは、本当に大変な挑戦だ」
「もう慣れっこだよ。“社会学的マドリディスモ”はメディア、政治、スポーツ的権力にはびこっているもので、私たちはそれを平然と受け入れなくてはならない。そしてクレ(バルセロナファン)として、私たちはそれと争い、勝利を収めてきた。称賛され、愛される勝者バルセロナは、“社会学的マドリディスモ”をパニックに陥れてきたんだ」
「“社会学的マドリディスモ”は“ネグレイラ事件”を利用している……。それでバルセロナの名や私たちの歴史を汚そうとしているんだ。彼らはバルセロナをコントロールすることを、自分たちのものにすることまで望んでいるんだよ。そのことは頭に入れておかなくてはならないだろう」
そしてその翌日、ラ・リーガ第10節セビージャ戦を前に記者会見に出席したアンチェロッティ監督が、このラポルタ会長の発言について言及。イタリア人指揮官は、責任や非難の対象を他者に転嫁することを目指した発言との見解を示している。
「その話は聞いたよ。私は人種差別問題のときも言ったはずだ。批判の矛先を変えようとしてはいけない。これは深刻な事件であり、司法が捜査を行っていることなんだよ。彼らがしっかりと働けるようにするべきだろう」
「私たちにできるのは待つことだけだ。それ以外の行為は、標的をずらすことにしかならない。司法においては、まったく良いことではないよ」
関連記事
● 【コラム】スペイン紙副編集長が記す久保建英の現在地…「“日本のメッシ”は誇張ではなくなった。ワールドクラスになるのはほぼ間違いない」
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。