20日のラ・リーガ第10節、レアル・マドリードは敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、セビージャDFセルヒオ・ラモスに対して抱える「特別な愛情」について説明した。
今夏、パリ・サンジェルマンを離れて古巣セビージャに戻ったS・ラモスは、ラ・リーガのもう一つの古巣であり、その偉大なキャリアの大部分を過ごしたレアル・マドリードと対戦する。
アンチェロッティ監督もそんなS・ラモスについて、やはり大きな愛情を抱えているようだ。同指揮官は2013〜2015年に敷いたレアル・マドリード第一次政権で、クラブにとって10回目のチャンピオンズリーグ優勝を果たしたが、決勝アトレティコ・デ・マドリード戦では93分にS・ラモスが1-1とする劇的同点弾を記録。チームは延長戦に持ち込まれた試合を4-1で制している。
アンチェロッティ監督はその出来事を振り返り、今、自分が再びレアル・マドリードを指揮しているのはS・ラモスのおかげと語った。
「S・ラモスに対しては特別な愛情を感じている。今、私がここにいるのは、彼のおかげにほかならない。あのCL決勝で彼がゴールを決めていなかったから、おそらく自分がここにいることはなかったろう」
「皆がセルヒオに愛情を感じている。良い試合になるだろうよ。私たち相手にゴールを決めることは望まない。が、彼の好きにしてくれればいいさ」
また、ホセ・ルイス・メンディリバル監督を解任して前ウルグアイ代表指揮官ディエゴ・アロンソ監督を招へいしたセビージャについては、次のような見解を示している。
「セビージャはかなり要求の厳しい試合を強いてくるだろう。彼らは監督を交代し、チームのクオリティーは高いままだ。いつも通り難しい試合になるよ」
「インターナショナルウィーク明けで、私たちは練習の時間は満足に取れていない。それでも以前のパフォーマンスを見せられることを期待している」
アンチェロッティ監督はその一方で、今季不調のFWロドリゴがブラジル代表の会見で「9番としてのプレーは好きになれない。でもクラブではその役割を務めなければならない」と語っていたことにも言及した。
「選手がどのポジションでのプレーを希望しているのか……それを把握することは大切だ。その選手が嫌っているポジションで、あえて起用したいと思ったことは一度としてない。しかし、ときにチームが求めていることから、誰かが犠牲にならなければいけないんだ……。チュアメニ、カマヴィンガ、そしてロドリゴのように、ね。彼は完璧なアタッカーであり、様々なことをこなすことができる」
「私はまずチームの要求に応えなければならず、選手個人の要求はその次となる。私が指定したポジションでプレーできないと言った選手は一人もいない。ラモスのことも一度ボランチで起用したことがあった。彼はそのポジションが好きではなかったが、しかしチームが彼をそこに置くことを求めていたんだ。アルトルイスモ(スペイン語で利他主義)という言葉が、その考えをとてもよく表しているよ」
全体練習に復帰したMFアルダ・ギュレルのレアル・マドリードデビューは、いつになるのだろうか。
「ギュレルはとても良い調子だ。まだ万全なコンディションではないが、今後2週間で出場時間を手にできるだろう。彼は攻撃的な選手で、あらゆるポジションで起用できる。ベリンガムのようにトップ下でプレーすることも、ウィングとして利き足とは逆のポジションに置くことも可能だ。多くのポジションでプレーできるよ」
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