スペインフットボール連盟(RFEF)の上訴委員会は17日、アトレティコ・デ・マドリードに対する処分を軽減することを決定した。
9月29日に行われたラ・リーガ第8節アトレティコ対レアル・マドリード(1-1)の後半、ゴール裏に陣取るアトレティコサポーターがレアル・マドリードGKティボ・クルトワに対して無数のライターなど物を投げ込み、試合は一時中断する事態となった。RFREの規律委員会はこの出来事を受けて、当該のスタンド3試合閉鎖および4万5000ユーロ(約730万円)の罰金をアトレティコに科し、同クラブは処分を不服として上訴を行なっていた。
そしてRFEFの上訴委員会は、アトレティコに対する処分を軽減することを決定。一部スタンドの閉鎖を3試合から1試合に、罰金を4万5000ユーロから3000ユーロ(約49万円)に減らしている。閉鎖されるスタンドはゴール裏の127、128、129、130、131、132、133区画で変わりはない。
アトレティコはこの決定を受け、「アトレティコ・デ・マドリードはレアル・マドリー戦で起こった出来事を繰り返し非難します。クラブは暴力をゼロにする方針を維持し続け、そうした言動に対してはクラブ内の規則に沿って処罰を科していきます」との声明を発表している。なお同クラブは、物を投げ込んだサポーターを4名特定して追放処分としており、今もなお警察の協力を受けながら、約40名の特定を進めている。
なお今回の出来事に対してはスペイン国家反暴力委員会も動いており、こちらはアトレティコのスタジアムを15日間にわたって完全閉鎖し、6万5000ユーロ(約1050万円)の罰金を科すことを提案している。この件は今後、内政総局によって手続きされることになり、アトレティコは処罰を通達された際、こちらも上訴することも可能となっている。
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