バレンシアのミゲル・アンへル・コロナSD(スポーツディレクター)が、MFハビ・ゲラのアトレティコ・デ・マドリード移籍が破談になった理由を説明している。
アトレティコはMFコナー・ギャラガーの獲得に関してチェルシーと移籍金4000万ユーロで合意に至っていたが、選手本人が移籍に踏み切れていない状況で、“プランB”としてハビ・ゲラ獲得に動いたとされる。バレンシアとは移籍金2500万ユーロ+インセンティブ500万ユーロ、将来的な売却益の10%分配で合意し、こちらは選手も移籍を了承していたようだ。
だがしかし、“プランA”のギャラガーが返答期限ギリギリとなってアトレティコ移籍を了承し、ハビ・ゲラがどうなるのかに注目が集まった。バレンシアとハビ・ゲラはその後も移籍が成立すると信じ、選手は7日にもスペイン首都入りを果たす予定だったようだが、ここからアトレティコの動きが遅々としたものになり、バレンシアは痺れを切らして移籍話を破談にしたとされている。
そしてコロナSDは8日にレバンテから獲得したFWダニ・ゴメスの入団会見で、事の次第を説明。アトレティコからはハビ・ゲラとギャラガーの獲得に関連性がなかったと説明されていたという。
「(アトレティコのギャラガー獲得の動きについて)日曜に合意したときに情報はなかった。月曜にメディアで情報が出始めたが、アトレティコからは『心配しないでほしい。私たちがほしいのはハビ・ゲラだけだ』と言われたよ。実際、アトレティコはハビ・ゲラに7日にマドリードまで来るよう伝えていたんだ。しかしその後、アトレティコの筆頭株主(ヒル・マリンCEO)から謝罪を受けることになった。私たちはすぐさま移籍を破談させることにした」
「日曜、私たちの会長とヒル・マリン(アトレティコCEO)はハビ・ゲラの移籍について合意し、月曜に書類の交換を始めた。だがその後、アトレティコからの書類の到着が遅れて、彼らの代表者に直接的に質問をしたんだが『ギャラガーの獲得オペレーションから撤退することを試みている』と返答されたよ。しかし、私たちはハビ・ゲラの移籍オペレーションがほかの選手に関連づけられたものと言われていなかった。そのために移籍を破談させることにしたんだ」
なおギャラガーが移籍を了承した際、アトレティコはマンチェスター・シティFWフリアン・アルバレス獲得の資金捻出も考慮して、ギャラガーではなくハビ・ゲラ獲得に傾いているとの報道も存在した。いずれにしてもギャラガーは8日にマドリードに到着しており、メディカルチェックをパスした後にアトレティコ加入が正式発表される予定だ。
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