アトレティコ・デ・マドリードが、マンチェスター・ユナイテッドから届いたFWジョアン・フェリックス獲得オファーを即座に拒絶したようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
ユナイテッドはJ・フェリックス獲得を目指し、アトレティコに対して移籍金1億3500万ユーロ(約180億円)の獲得オファーを提示した模様。しかしアトレティコ・ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOは「1分も考える必要なく」ポルトガル代表FWが売られていないことを伝え、オファーを拒絶したとのことだ。
アトレティコは2019年にベンフィカに1億2720万ユーロを支払いJ・フェリックスを獲得したとされるが、同額を超えるオファーであっても、レアル・マドリーがMFオーレリアン・チュアメニ獲得のためにモナコに支払ったとみられる8000万ユーロを超えて今夏最大のビッグディールであっても、ヒル・マリンCEOに売却の意思は一切なかったとのこと。ヒル・マリンCEOはJ・フェリックスの獲得を決めたときから世界最高の選手になることを確信し、その紆余曲折あった成長の日々にもポルトガル代表FWを信じ続けたようだ。
あらゆる重圧に耐えたヒル・マリンCEOはJ・フェリックスが実際に期待通りの選手になりつつある現在、ユナイテッドとの交渉も当たり前のように拒絶して、もし本当に獲得を望むのならばアトレティコとJ・フェリックスの契約解除金3億5000万ユーロ(約480億円)をラ・リーガに預けるようにだけ伝えたとのことだ。またアトレティコはユナイテッドの前に、現バルセロナFWロベルト・レヴァンドフスキの放出に備えようとしていたバイエルン・ミュンヘンからもJ・フェリックス獲得オファーを受けたものの、こちらも売却を拒絶していたという。
なおアトレティコ加入後、ディエゴ・シメオネ監督のもとでベンチスタートになる時期もあったJ・フェリックスだが、昨季後半戦からは状況が変化しつつある。シメオネ監督は同選手をスタメン、もっと言えばチームのエースのように扱っており、その一方でJ・フェリックスは自身の個人技に頼るだけでなくチーム全体を考えたプレーを見せるようになった。『マルカ』はJ・フェリックスの成長及び、それに関連してシメオネ監督との確固たる信頼関係が構築されたことで、アトレティコが「ジョアンと10選手のチーム」になったとの見解を示している。
今季ラ・リーガ開幕節ヘタフェ戦(3-0)で、J・フェリックスはFWアルバロ・モラタ(2得点)、FWアントワーヌ・グリーズマンが記録した全ゴールをお膳立て。自身が迎えた決定機は決め切れなかったものの、そのアシストや試合を通したプレーには天才性と成熟性が見事に混じり合っていた。
関連記事
● レアル・マドリード、カゼミーロがマン・U移籍を真剣に検討している模様…スペイン紙報道 | ラ・リーガ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。