昨夏からレアル・マドリードから下部組織出身選手を引き抜かれているアトレティコ・デ・マドリード。この夏も白いクラブはさらなる選手の引き抜きを狙っているようだが、下部組織最大の宝石は赤白のクラブでプレーし続けるようだ。その名は、FWアドリアン・ニーニョ。アトレティコのフベニールA(U-19)で、巨大な足跡を残しているアタッカーである。スペイン『マルカ』がレポートした。
レアル・マドリードは昨夏よりアトレティコとの間にあった紳士協定を破り、下部組織の選手を引き抜き始めた。U-17スペイン代表の右サイドバック、DFヘスス・フォルテアの“禁断の移籍”は大きな衝撃を与えることになったが、レアル・マドリードは今夏にもさらなる引き抜きを画策しているようだ。
アトレティコはレアル・マドリードの動きに戦々恐々としているようだが、しかし一つだけ安心していることがある様子。それがアドリアン・ニーニョの将来だ。現在18歳の同選手はすでに、レアル・マドリードからの誘いが効果をなさない契約をアトレティコと結んでいるという。
アドリアン・ニーニョはフベニールAで、エル・ニーニョ(子供の意)の愛称を持つアトレティコの生ける伝説、フェルナンド・トーレス監督の指導を受けている。今季成績はまさに圧巻だ。アドリアン・ニーニョは今季公式戦26試合で29得点を決めており、その内訳はリーグ戦18試合18得点、カップ戦2試合4得点、UEFAユースリーグがグループステージ6試合で7得点。6試合で2得点、1試合でハットトリックを達成している。F・トーレス監督が5バックの守備的システムを採用しているにもかかわらず、18歳FWは巧みな動き出しでチャンスを逃さない。
アトレティコ下部組織の責任者たちは、レアル・マドリードが今夏再び自分たちが育成する選手たちを連れ去ることに怯えているようだが、“もう一人のニーニョ”についてはまったく心配していない模様。アドリアン・ニーニョについては、選手時代のF・トーレス監督のように、トップチームで大きな成功をつかむことすら期待しているようだ。
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