今季限りでバルセロナを退団するマテウ・アレマニーFD(フットボールダイレクター)だが、その背景には一体何があったのだろうか。スペイン『マルカ』が報じている。
6月30日をもってバルセロナを去るアレマニー氏。バルセロナ首脳陣にとっても“爆弾”級の衝撃であったとのことだが、退団の背景にはアストン・ヴィラからのオファーほか、ジョアン・ラポルタ会長のワンマンぶりや財政難でのやり繰りに疲れ切っていたことが挙げられるという。
アストン・ヴィラからのオファーはやはり金銭的に好条件で、なおかつ彼らが抱えるスポーツ面のプロジェクトは、アレマニー氏にとって魅力的なものに映ったようだ。ただし、もしバルセロナでの仕事に満足していたならば、アストン・ヴィラからのオファーがいかに優れたものであっても、それを受け入れる可能性は低かったとみられている。アレマニー氏は、バルセロナでの自身の役割に大きな疑問を持っていた様子。とりわけ、ジョアン・ラポルタ会長の“介入主義”的なやり方に不満を募らせていたようだ。
ラポルタ会長は自身の見解よりもジョルジュ・メンデス氏やピニ・ザハヴ氏の助言に耳を貸し、アレマニー氏率いるスポーツ部門を無視して一方的に決断を下すことさえあったという。例えば、アレマニー氏はセルジ・ロベルトとの超が付くほどの低年俸での契約延長に反対で、自身だけの判断であれば延長はしていなかったとのこと。またウォルヴァー・ハンプトンMFルベン・ネヴェス獲得の動きについても、真っ向から反対していた模様だ。
そしてラ・リーガのサラリーキャップ制もやはり大きな問題だった様子。極度の財政難にあって、今夏の移籍市場では身動きが取りづらいことが予想されるバルセロナだが、それでもラポルタ会長らはFWリオネル・メッシの復帰に執着しているとされる。が、アレマニー氏はそれが“不可能”なオペレーションと以前から考え続けていたとのことだ。加えて、MFガビのトップチーム登録が取り消されたり、補強選手の年俸登録の難しさだったりと……困難な調整ばかり強いられる状況にも嫌気が差していたとみられる。
アレマニー氏はそのほか、会議で話した内容や、補強及び放出候補の情報がメディアに流れ続けている状況にも苛立ちを感じていたようだ。
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