バルセロナ前会長のジョゼップ・マリア・バルトメウ氏が、同クラブの贈収賄疑惑“ネグレイラ事件”について言及した。
2003年から2018年にかけて、当時の審判技術委員会(CTA)副会長エンリケス・ネグレイラ氏とその息子が保有するDASNIL社に総額650万ユーロを支払ったことで、贈収賄疑惑にかけられているバルセロナ。バルトメウ氏が率いた政権は2016年から2018年までに140万ユーロを支払っていたが、スペイン『ABC』とのインタビューに応じた同氏は、自身が同会社への支払いを打ち切ったこと、ネグレイラ氏と一切関係を持たなかったことを主張している。
「2018年、私たちはクラブの財政改善のためにコストカットを始めた。当時のゼネラルマネージャーであるペップ・セグラ、ゼネラルダイレクターのオスカール・グラウから、そのサービスは多くの金がかかっていると言われて、契約の打ち切りを決めたんだ」
「そのサービスを止めたのは私だ。そのエンリケス・ネグレイラ氏と私につながりはなく、会ったことなど一度もない。連盟内で同じ場に居合わせたかもしれないが、挨拶をしたくらいだろう。廊下ですれ違う以外、彼と会ったことは決してないよ」
バルトメウ氏はまた、ラポルタ現会長の第一次政権でDASNIL社への支払い額が大きく膨れ上がったことを強調している。
「その契約はヌニェス、ガスパール、ラポルタの第一次政権の頃から存在したものだ。請求書は直接的にやり取りしていて、私は実際に目にしたことがない。ラポルタがクラブに到着したときの請求書は15万ユーロ近くで、サンドロ(・ロセイ氏、バルトメウ氏の前の会長)が会長になったときには50万ユーロという額を支払うことになっていた」
「私から言えることは、自分がネグレイラの蛇口を閉めたということだ。ラポルタが支払い額を4倍に引き上げたわけだし、彼が説明すべきだろう」
また、ネグレイラ氏の会社から受けたサービスについても説明している。
「トップチーム、Bチームのための資料とDVDの提供だ。レフェリングの分析だよ。スビサレッタ、ロベルト・フェルナンデスら、役割(スポーツダイレクター)を務めていた人物がハビエル・エンリケスに映像を頼んでいた。彼がそうした映像制作をすべて担っていたんだ」
「私たちはこのサービスによって、PKをもっと獲得したり、審判の判定条件を変えたりしたと思われている。しかし、そうではないんだ。その人物が審判たちの中で有していた権力はゼロなのだから。私たちは審判に何かを頼んだわけではないんだよ」
「私はビジャール(RFEF前会長)、ルビアレス(RFEF現会長)と不満を言うために話し合いの場を持ったこともある。個人的に連盟のもとを訪れたわけだが、ほとんど意味がなかった。審判たちの組織は独立して成り立っていると言われてね……」
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