バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が8日のスペイン・スーパーカップ準決勝アトレティック・ビルバオ戦(2-0)で、侮辱的な振る舞いを見せていたと話題になっている。スペイン『マルカ』が報じた。
この試合が行われる1時間前、スペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)は、ラ・リーガとスペインフットボール連盟(RFEF)が否認したMFダニ・オルモとFWパウ・ビクトルの選手登録を暫定措置で認めることを発表。その直後、ラポルタ会長は歓喜のあまり、公では慎むべきような言動を行っている。
バルセロナ対アトレティックの試合会場となったジッダのキング・アブドゥッラー・スポーツシティ。ラポルタ会長は貴賓席に向かう際、自身のもとに駆け寄ってきたエンリク・マシップ氏(会長顧問)と、CSDの決定を受けて喜びの抱擁を交わした。そしてその抱擁の直後には、腕を突き出してその腕をもう一方の手で叩く、スペイン語で“コルテ・デ・マンガ”と呼ばれる仕草も行っている……。一連の様子は『TV3』のテレビカメラが捉えていたものだが、“コルテ・デ・マンガ”は明らかに侮辱の仕草だ。
また『マルカ』によれば、ラポルタ会長はその後も“コルテ・デ・マンガ”を繰り返し、さらに大きな声で「イホス・デ・プータ(直訳では売春婦の息子たちを意味し、この野郎どもといった意味となる)」と何度も叫び、周囲の人間を驚かせたという。
そして『マルカ』曰く最も緊張が高まったのは、RFEFに属するスペイン各地域連盟の会長たちが貴賓席のラウンジにやってきたときだったようだ。ラポルタ会長はその会長たちが誰かを聞きながら、ここでも侮辱的な言動を繰り返し、さらにラウンジにある物を蹴ったりもしたとのこと。
なおスペイン・スーパーカップを運営するRFEFのラファエル・ロウサン会長は貴賓席にはおらず、その後、各地域連盟の会長に対してラポルタ会長の振る舞いについて謝罪を行った模様。そしてRFEF内では現在、ラポルタ会長に対して処罰を科す可能性が話し合われているようだ。
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