バルセロナ第10商業裁判所は27日、FCバルセロナから求められたMFダニ・オルモとFWパウ・ビクトルの暫定措置的な選手登録を却下した。
財政難のFCバルセロナは現状、ラ・リーガのサラリーキャップを超過しているために、オルモ&パウ・ビクトルをシーズン後半戦で選手登録することができない。前半戦ではDFアンドレアス・クリステンセンが長期離脱となり、その給与分の80%を他選手の支払いに充てられたが、デンマーク人DFが間もなく復帰を果たすためだ。
FCバルセロナは先に年間1億2700万ユーロともされるナイキとの新契約に合意したが、それでもラ・リーガはサラリーキャップの問題をクリアしていないと結論づけていた。これを受けた同クラブは、ラ・リーガを裁判所に訴えて選手登録の実現を目指すことに。FCバルセロナは過去、MFガビの選手登録もラ・リーガに認められなかったが、裁判所に訴えることで暫定措置的な登録を可能にしており(今なお係争は続いている)、オルモ&パウ・ビクトルについても同様に措置を求めたのだった。
だがしかし、バルセロナ第10商業裁判所は、FCバルセロナの要求を却下。同クラブがサラリーキャップに違反しているというラ・リーガ側の主張を認めている。
オルモ&パウ・ビクトルをシーズン後半戦でもプレーさせる上で、大きな打撃を受けた格好のFCバルセロナ。ただし同クラブは商業裁判所のほか、全般的な分野を扱う第一審裁判所にも訴えを起こしており、後者が暫定措置での登録を許可するか、それとも商業裁判所同様に却下するのか、30日に下される判断を待つことになる。そして、もし第一審裁判所にも要求を却下された場合には、本拠地カンプ・ノウのVIPゾーンの権利売却、アジアツアー、理事会メンバーによる年俸の支払保証など、裁判とは異なる手段を講じることになる。
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