今季バルセロナでブレイクを果たした若手の一人MFフェルミン・ロペス(20)だが、昨夏にはポーランドのクラブに移籍する寸前だったという。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。
ゲームメイクほか果敢なミドルシュート、飛び出しから得点力を発揮するフェルミン。ここ最近ではラ・リーガ第32節レアル・マドリーとのクラシコ(1-2敗戦)、第33節バレンシア戦(3-2勝利)と2戦連続でゴールを記録し、今季得点数を8に伸ばしている。
FWラミン・ヤマル、DFパウ・クバルシと並び、今季ブレイクを果たしたバルセロナの下部組織出身選手となったフェルミンだが、しかし昨夏の段階ではトップチームデビューすらできずにクラブを離れる可能性があった模様だ。
ポーランド人記者トマシュ・ヴウォダルチク氏が同国『Meczyki.pl』で伝えたところによれば、ポーランド1部ラクフ・チェンストホヴァはフェルミンの獲得について、移籍金60万ユーロ(約1億円)でバルセロナと合意に至っていたという。だがラクフ・チェンストホヴァはその後コーチ陣を変更し、最終的にフェルミンには「ペナルティーエリア内で違いを生み出す力がない」と判断して獲得を見送ったとのことだ。
フェルミンは昨季、レンタル移籍によってスペイン3部リーグのリナレスでプレーして12得点4アシストを記録。それでもポーランド行きが破断になったとされる同選手だが、バルセロナのトップチームを率いるチャビ・エルナンデス監督の見る目は違ったということになる。
チャビ監督はフェルミンを昨夏のアメリカツアーに連れて行くと、その実力を認めてプレシーズンマッチで積極的に起用。20歳のMFはダラスでのレアル・マドリー戦(3-0)で強烈なミドルシュートを決めるなど期待に応え、その名は一躍世界に轟くことになった。そうして2024年1月、バルセロナはフェルミンのトップ昇格を正式に決定している。
なおトマシュ・ヴウォダルチク氏によれば、ラクフ・チェンストホヴァはフェルミンの今季の活躍ぶりを受け、獲得しなかったことを心底後悔しているとのことだ。
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